回文川柳 ()

 

竹藪で

  シマヘビヘマし

    デブ焼けた

竹藪は

  二時間火事に

    ハブ焼けた

鯛焼きが

  無くなり泣くな

    ガキ焼いた

たかる又

  賄賂ボロイわ

    貯まる方

代官さ

  祝う贈賄

    三回だ

滝に来な

  涙目だ皆

    泣きに来た

台風よ

  三浦荒海

    よう吹いた

対岸が

  賑やかヤギに

    ガンが居た

代官は

  ドア開け雨戸

    半開だ

大学は

  意外弊害

    迫害だ

暖炉血も

  「暖炉転んだ?」

    「もちろんだ」

駄目ミスか

  帝王老いて

    カスミ目だ

タイ王も

  カスミ目ミスか

    もう老いた

大王か

  隣売りなと

    買う甥だ

垂れ幕に

  金色インキ

    憎まれた

竹の根は

  些細いい笹

    はねのけた

竹カイト

  よく飛ぶ得よ

    問いかけた

台風よ

  市内台無し

    よう吹いた

代官め

  賄賂ボロいわ

    面会だ

大麻所持

  格安ヤクか

    女子撒いた

大学は

  寒村損か

    迫害だ

高島田

  しますお澄まし

    ダマし方

駄目姉妹

  軽くチクるか

    戒めだ

台風よ

  都は小止み

    よう吹いた

談判し

  塁審強いる

    審判だ

ダンベルで

  毎朝合間

    出る便だ

ダンベルで

  耐えた鍛えた

    出る便だ

ダンベルも

  うかつに使う

    漏る便だ

出す害は

  くどい害毒

    排ガスだ

鯛特価

  還元原価

    買っといた

耐えきれぬ

  燃えさしさえも

    濡れ消えた

大韓機

  暗い墜落

    近海だ

高湯待つ

  のどかに角の

    妻浴衣

旦那来て

  難民みんな

    敵なんだ

大家虚子

  俳句低いは

    初期書いた

男児ムリ

  角度届くか

    リムジンだ

どーねモレ

  飲んでも出んの

    レモネード

食べたいか

  イカタコ高い

    貝食べた

耐え小人

  苦難難なく

    飛び越えた

鯛特価

  谷中魚屋

    買っといた

竹枯れた

  カスミ目ミスか

    タレかけた

大作家

  漏れずいずれも

    喝采だ

タイツ好き

  イカン変かい

    傷ついた

尊いか

  モネか高いも

    買い取った

尊い蚊

  買え今イエカ

    買い取った

台風よ

  市内台無し

    よう吹いた

タケカレハ

  悪い蛾いるわ

    腫れかけた

 

 

 

千葉遺跡

  抱くは琥珀だ

    寄生蜂

千葉昼は

  意外冷害

    春火鉢

小さいか

  ガリバーバリが

    開催地

 

 

妻ケアよ

  指圧待つ足

    夜明け待つ

妻煮るは

  若葉柴川

    春に待つ

妻砧

  キツネも寝つき

    タヌキ待つ

妻の由布

  のどかに角の

    冬の松

妻長閑

  真昼鶴ヒマ

    角の松

通夜半ば

  泣くなよ泣くな

    馬鹿なやつ

通夜半ば

  煙たい手向け

    馬鹿なやつ

通夜半ば

  立った歌った

    馬鹿なやつ

月明かり

  来る秋歩く

    里佳秋津

妻病

  いい目の名医

    今や待つ

ツナはいい

  提案相手

    言い放つ

ツナはいい

  兄さんサイに

    言い放つ

 

 

 

出迎えは

  ダニだマダニだ

    ハエ噛むで

出迎えは

  ムカデ腕噛む

    ハエ噛むで

泥酔か

  岩越し怖い

    海水で

溺水だ

  飛び込むこびと

    大好きで

出刃買って

  チンピラピンチ

    鉄火場で

殿下夏

  寒い財務さ

    ツナ缶で

テラスかい

  富めるグルメと

    イカすラテ

テレサまだ

いつしか失意

    騙されて

停電よ

  夜勤電気屋

    呼んでいて

出来なそう

  感動鈍化

    ウソ泣きで

鉄則よ

  過激わき毛か

    よく剃って

適齢期

  合コン交互

    気入れ来て

 

 

 

とんまの子

  買うとまとうか

    このマント

遠のきし

  家内の田舎

    四季の音

飛び越えた

  傷膿うずき

    耐えこびと

共食いか

  最後むごいさ

    飼い蜘蛛と

頓挫した

  中田カタカナ

    足し算と

遠野来た

  白百合揺らし

    滝の音

遠野また 

 並木不気味な

  銃弾(たま)の音

飛ぶ蚊久保

  カミキリ君か

    僕カブト

遠のくか

  監視も進化

    核の音

遠のくか

  ノドン安堵の

    核の音

とき色の

  鈍行今度

    ノロい帰途

遠野ズミ

  水面カモ波

    水の音

遠野ズミ

  錦の岸に

    水の音

鳥屈指

  ダントツ飛んだ

    しっくりと