か
 

カイツブリ
『かい』はたちまち
『つぶり』は潜るときの音ズブリから。
『回り(カヘ)り』を擬態語化したカイカイから。
ツブリも旋回の意。
体を回転させて潜ることから。
カケス
鳴き声のガーギャーがガゲ→カケと転じた。
カラスなどのス(親愛称)を添えたもの。
カケは鳴き声から
スは鳥を意味する接尾語
カササギ
朝鮮名のカシが転じてカサ
鳴き声がうるさいので『騒ぐ』を意味するサギが付いた。
背が黒くてカラスのよう。
腹が白くてサギのよう。カラスサギを省略してカササギ
カシラダカ
頭が高く見える。
カツオドリ
鰹のいどころを教えてくれる鳥
カナダヅル
カナダと付くが、メキシコまで分布。
ガビチョウ
画眉鳥
白い眉があるようみ見えるから。
カモ
 
浮かぶ→うかむ→かむ→かも
雁が元で、がん→かむ→かも
(雁の語源は鳴き声から)
万葉集ではカマという。
カマはかましい。群れて声高に騒ぐ鳥。
水中で足を掻くので、『がく』の略
カモメ
若鳥には褐色の斑があり、篭の目のように見えるから。
かごめ→かもめ
万葉集ではカマメといった。
カマはかましい(囂しい)古語の義。
はスズメ、ツバメと同じく親愛称。
古名は鴨妻と書き、鴨に似て少し小さな鳥。
鴨の女っぽいものという意味で鴨女かも、め
鴨群(かもむめ)で水鳥をさす鴨が群れている。
飛ぶ姿がに似ていることからカマメの名が付いた。
韓国語でカルメギ
カラ
カラはよく囀る小鳥の総称。
雀をクラと呼ぶ
カルの変化。身軽な様子。
カラ類は混群となることが多いので、同胞(はらから)
カラス
色彩による(黒し)から
鳴き声(コロク)から。
スは接尾語。
満州語でカラは黒
ウのことをカラスと読んでいた。
カリ
カリカリと鳴く声から。
春には北に帰るので帰り(かへり)→かり
カリガネ
キーキーと金切り声で鳴く雁なので雁金。
カルガモ
     万葉集の歌の『軽ヶ池』から。
     夏に留まるので夏留鴨
     潜らない鴨で、大きい割りに軽いから軽鴨
カワセミ
ソニ→ソビ→ショウビ→ショウビン
ショウビン、セミは赤を示す古語、ソビの訛り。
ソニはアカショウビンを指していたが、数が多いカワセミにも転用された。
 
川に棲むソビがセビを経てセミになった。
ソ(小さい)ヒ(鳥)とも
尾の短い鳥でショウビ(小尾)→セミ
魚を捕るため、河の瀬を見る鳥  河瀬見
河に棲み、背が美しいので河背美
漢名の翡翠を取り入れて『ひすい』とも呼ばれていた。
中国名の翡翠(ひすい)は赤羽(翡)と、青羽(翠)を持つ鳥の意。
翡は♂のカワセミ、翠は♀のカワセミを示す。
♂の方が胸の赤みが強いから?
翡翠がカワセミに使われた後、宝石の名にも使われた。
 
緑色(みどりいろ)はカワセミの色。
すなわち翠鳥色(そみどりいろ)を略したもの。
『そにどり』は青の枕詞。
ガン
グワーンと鳴くから。
(カリと鳴くカリガネが減り、ガンと鳴くマガンが増えた)
漢語の雁から。
本来は『かり』、語調を強めるため『がん』になった。
カンムリワシ
冠羽があるのでカンムリ。
小さいのにワシなのは、他の亜種は大きいから。
日本の亜種は全長55cmだが台湾産亜種は70cm。
日本の亜種は翼長36cmだが中国の基亜種は50cm。
キーウィ
雄は夜、キーウィと鳴くから。
(雌は馬のような声で鳴く)
キクイタダキ
頭央に菊の花のような模様を戴くから。
キジ
古名はきぎしきぎすで、略されてキジ。
キギは鳴き声。
は鳥を示す接尾語。
低く飛ぶので低し(ヒキシ)の略
メスは野火に遭っても逃げずに卵を守る母性愛が強い鳥として、『焼死(やきし)』を略して。
キツツキ
古名テラツツキ テラは『取(とら)』
テラツツキはつついて虫を取る
テラツツキ→ケラツツキ→ケツツキ→キツツキ→(ケラ)
『ケ』、『テ』は鳴き声や木を突付く音から
キョウジョシギ
シギにしては綺麗なので京女シギ
ギョギョという鳴き声を『京女』と聴きなした。
キリアイ
錐合
黒くてやや太め、先端がやや曲がっていて、キリを合わせたような嘴だから。
眉線と頭側線を錐に見立てた。その錐と錐が額で合わさるので『錐合』
キンクロハジロ
金眼黒羽白(きんめくろはじろ)→きんくろはじろ
ギンザンマシコ
オオマシコと混同されている。
翼に二本の白帯があるのでギンスジマシコが変化。
ギンザンは地名から(現在の北海道後志支庁仁木町)
キンバト
金属的な光沢のある羽色から。
クイナ
クイは来で、=来鳴は鳴く
鳴き声がくひ、くひ なは鳴く
喰い鳴き 田でカエルを食べて鳴くから
喰菜
頭を水中に入れ飛び立つため、首が無いように見えるので、
首無(くびな)の略
クサシギ
草地に多いから。
クマタカ
クマ(角)は冠羽のこと
転じて冠羽のある鷹。
グンカンドリ
英名を直訳
ケイマフリ
アイヌ語のケマ()、フレ(赤い)
ケラ
昆虫(虫けら)を突き食べるためケラツツキ→ケラ
ゴイサギ
醍醐天皇が神泉苑の御宴のおり、空を飛んでいたサギが勅命に従って舞い降りたのを称え、五位に叙した。
声がゴイと聞こえるから。
コウノトリ
鳴き声から
コガラ
雌雄が羽を交して臥しているのを、コガラメブシ(小雀目臥)という。
コクマルガラス
黒丸鴉
『丸』は牛若丸の丸や、船の丸と同じ接尾語。
小型なので丸が付いた。
ゴジュウカラ
昔は五十歳で老人。白っぽいので老人に見立てた。
コジュケイ
綬は古代中国の役人の服に付けた組み紐。
喉に綬のような模様が出るジュケイという鳥がいた。
それに似て、小さいのでコジュケイ
コジュリン
オオジュリンより小さいから。
オオジュリンのジュリンは鳴き声から。
(コジュリンの声にはジュリンの要素はない)
コノハズク
木の葉程の大きさのズク
このり(雄のハイタカ)
小鳥に乗り懸くる意
コマドリ
鳴く様子が、子馬が頭を振っていななく様子に似る。
駒の原義は『子馬』。
コモンシギ
小紋鴫
細かい模様から付けられた。