キーウィ

 

キーウィ
 

オスの鳴き声(キー・ウィー)の擬音語であるマオリ語。
メスは『クルッル』と鳴く。

果物の『キウイフルーツ』は鳥のキーウィに外見が似ているから。
 

生息地
ニュージーランド(ニュージーランドの国鳥)

 

ミミズなどの土壌生物

 

羽毛
羽毛はごわごわした毛皮状に変化。
翼は退化していて、痕跡が残る程度(5cm)で飛べない。
尾はほとんどない。
嘴の付け根の数枚の羽毛はブラシ状になり、暗闇でも周囲の状況を感じ取れる。(猫のひげに相当)

 

嘴先端部位に神経が集中している。
嘴の基部の周りに生えている感覚剛毛で触覚が補強される。
その触覚で、落ち葉の中のどんな動きも感じ取ってしまう。
嗅覚
すぐれた嗅覚の持ち主。(鳥類No1)
鼻孔は鳥類で唯一嘴の先端にある。
嘴を砂に差し込むと鼻に砂が入るが、嘴内部に弁があり、息を吐けば出て行く。
補完的に触角を利用。

 

4趾あるが、後趾は小さい。

 

鳥類で最も役に立たない。
近眼

 

飛翔する鳥のように空気が入っているわけではなく、髄が通っている。
竜骨は完全に消滅

 

体重
メスが大
最大種のオオマダラキーウィでは、オス2.4kgメス3.3kg

 

卵巣
多くの鳥では右側卵巣が退化しているが、
キーウィは左右の卵巣が発達している。

 

親の体重はニワトリくらいなのに、ニワトリの6倍の卵を産む。
親の体重 約2kg
卵の重さ 420g (13kgの鳥が産む重さ)(本来なら55~100g)
抱卵はオスのみが行う。
卵が大きいので卵全体が暖まらず、卵の上下の温度差は10度近い。
抱卵期間 73日 (サイズ的には44日なので1.6倍)
ブラウンキーウィは通常の体重3.3kg、2.2kgの卵を産む。
 
左右一対の卵巣と卵管を持つ。
 
卵黄の割合が高い。
61%(早成性の鳥40%、晩成性の鳥20%)
祖先は13kg位の体重があり、
卵の大きさはそのままで、体だけ小さくなったという説も。

 

体温
38度 (哺乳類に近い。普通の鳥は41度)
 
胚の代謝率も親の代謝率も低く、抱卵期間が長くなる。
夜行性、視覚が発達せず、臭覚が発達、毛皮のような羽毛、
穴の中に棲む性質など哺乳類そっくり。(名誉哺乳類と呼ぶ人も)
 
元々ニュージーランドには哺乳類がコウモリしか生息せず、
本来なら哺乳類が占める生息環境をキーウィが占めた。

 

睡眠時間
一日20時間

 

子育て
巣作り、抱卵、育雛は♂が行う

 
キーウィ・ハズバンド(Kiwi Husband)
  ニュージーランドでは家事や子育てを良く手伝う夫をこう呼ぶ。
    キーウィはオスが巣作り、子育てするから。