古今伝授の三鳥 | |||||||||||
いなおほせどり |
稲負鳥 |
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ガン、クイナ、バン、タマシギ、セキレイ、カワラヒワ、スズメなどの説。
秋の季語 | |||||||||
バン、クイナ説 |
黒田長禮、山階芳麿、内田清之助、鷹司信輔 | ||||||||||
トキ説 |
黒川春村 | ||||||||||
タマシギ説 |
中西悟堂 | ||||||||||
セキレイ説 |
和泉式部
藤原公實
藤原定家
飯田季治 | ||||||||||
カワラヒワ説 |
香川景樹 | ||||||||||
ニュウナイスズメ説 |
本居宣長 | ||||||||||
稲を負っている鳥とも解されるが、稲刈りを課する(催促する)鳥と解釈されてきている。 | |||||||||||
秋に稲田を訪問する
夜鳴く | |||||||||||
ももちどり |
百千鳥 |
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色々な小鳥説
ウグイス説
千鳥説
春の季語 | |||||||||
よぶこどり |
呼子鳥
喚子鳥 |
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カッコウ説
ヒヨドリ説
ツツドリ説
アオバト説
ゴイサギ説
アトリ説
猿説
春の季語 | |||||||||
晩春に子(妻)を呼び求めて鳴く鳥。 | |||||||||||
人を呼ぶような鳴き声の鳥の総称。 | |||||||||||
霍公鳥=呼子鳥 | |||||||||||
万葉集に9首 | |||||||||||
? | |||||||||||
かほどり |
貌鳥
容鳥
可保等利 |
?
春の美しい鳥の総称。
カッコウ説、カワセミ説、キジ説、フクロウ説、オシドリ説、ミミズク説、ヨタカ説、カラス説、ヒバリ説(川口爽郎)。
春の季語 | |||||||||
しながどり |
志長鳥
四長鳥
水長鳥 |
?
息の長い鳥(『し』は息の古語)
カイツブリ
ケリ | |||||||||
すがとり |
菅鳥 |
?
ハト、ヨシキリ、オシドリ、ツツドリ、ハシビロガモ、キセキレイなどの説
アカショウビン説(川口爽郎) | |||||||||
清鳥すなわち美しい鳥の意で、オシドリ | |||||||||||
管鳥でツツドリ | |||||||||||
まとり |
真鳥 |
?
ワシ、ウ、キジ、ニワトリ、カモ、フクロウ、ミミズクツル | |||||||||
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あをくび |
青頸
緑頭 |
マガモ
万葉集では鴨は全て『かも』
室町時代に『あおくび』と、他の鴨と区別するようになる。
江戸時代に『まかも』 | |||||||||
あぢ |
味 |
トモエガモ
『あぢ』の群れは『あぢむら』
奈良時代には知られていた
江戸時代 あぢがも、ともえがも
大正時代 トモエガモ | |||||||||
コアジサシ
『・ ・ ・辺に漕ぎ見れば 渚には あぢ群れ騒ぎ・ ・ ・』
4月24日
4月24日は太陽暦に直すと6月6日、トモエガモは冬鳥。
『あぢ』の歌は9首あるが、『あぢ群れ』と群の付いているのが7首あり、何時も群れで生活する鳥。
辺つちにはと詠まれているのが3首、他に入り江が2首で渚を生活場所とする鳥である。
(川口爽郎) | |||||||||||
あとあし |
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カンムリカイツブリ | |||||||||
あめ |
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アマツバメ
奈良時代 あめ
平安時代 あまつばめ | |||||||||
いかるが |
斑鳩 |
イカル
奈良時代から | |||||||||
いもせどり |
妹背鳥 |
ホトトギス
妹背とは相思相愛の男女のこと。
時鳥が相手を恋慕って鳴くとされていたことからの異名。
夏 | |||||||||
いろどり |
色鳥 |
ジョウビタキ、レンジャク、アトリ、マヒワ、ベニヒワ、ツグミ
色々の鳥
色美しい鳥
特に秋に渡ってくる小鳥 | |||||||||
うきねどり |
浮寝鳥 |
水に浮かんで寝る水鳥。
古歌では『浮寝』に『憂き寝』をかけ、涙に濡れて寝る身のたとえに使われることもある。
冬の季語 | |||||||||
うづら |
鶉 |
ウズラ
語源は、『う(草叢)、つら(連)』で、草むらの中に連なっている鳥。 | |||||||||
うなゐこどり |
童子鳥 |
ホトトギス
夏の季語 | |||||||||
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犬鶯 |
オオヨシキリ | |||||||||
おずめどり |
護田鳥 |
ミゾゴイ
おずめ(勝気な女)
水辺にいて、人を見ても去らないので勝気な鳥。
田を護る鳥。 | |||||||||
バン 常に澤にすみ人を見るとすなはち鳴く | |||||||||||
かしどり |
樫鳥 |
カケス 樫の実を好む | |||||||||
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唐鳥 |
日本へ輸入された鳥 | |||||||||
かやぐき |
茅潜 |
平安時代 かやぐき
室町時代 かやくぐり
江戸時代 おほさざい | |||||||||
きぎし |
雉 |
奈良時代 きぎし
平安時代 きぎす | |||||||||
くろとり |
牛留鳥 |
海浜に住む黒色の水鳥(クロガモ) | |||||||||
アマサギ
牛の背に止まる鳥 | |||||||||||
オシドリ(中西進)
イソヒヨドリ
バン | |||||||||||
こばなどり |
小花鳥 |
ウズラ | |||||||||
しとと |
鵐 |
ホオジロ類
古くは主にホオジロ、後にアオジ。
巫女が鳥の動きから占ったので『鵐』。 | |||||||||
奈良時代 |
しとと | ||||||||||
平安時代 |
みことり | ||||||||||
室町時代 |
あおじとと(アオジ)
ほほじろ(ホオジロ) | ||||||||||
江戸時代 |
あおじとと→あおじ
くろじとと→くろじ | ||||||||||
しなひ |
即
鳥 |
ツグミ類の異名
室町時代より | |||||||||
しまつとり |
鵜 |
平安時代は『う』
江戸時代にウミウは『しまつ』、カワウは『かはつ』 | |||||||||
大きなものを『しまつどり』
小さなものを『ウ』 | |||||||||||
すずとり |
|
水辺に居る鳥
オシドリ、イエバト、ヨシキリ | |||||||||
すどり |
渚鳥 |
浜に居る鳥(はますどり) | |||||||||
そにとり |
鴗
翠鳥 |
カワセミ類
奈良時代 そにとり、そび
鎌倉時代 そび、しょび
室町時代 しょうび
江戸時代 しょうびん、かわせみ(カワセミ)
夏の季語 | |||||||||
たかべ |
沈鳧 |
コガモ
高部、多加閉 | |||||||||
たづ
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田鶴 |
ツル(含むコウノトリ、ハクチョウ)
鶴の歌語
奈良時代から鶴は『つる』、『たづ』
万葉集では全て『たづ』と詠まれていた。
俳句では全て『つる』。 | |||||||||
つく |
木莬 |
ミミズク
『つく』に特徴的な『耳』が加えられ、『みみずく』となった。
兎のような耳を持つ、木に棲むもの | |||||||||
つちくればと |
土塊鳩 |
キジバト
室町時代
江戸時代 きじばと | |||||||||
つふり |
都布利 |
チュウヒ | |||||||||
とどめとり |
禁鳥 |
ウグイス
鶯宿梅の故事に基づいている。 | |||||||||
にほ |
鳰 |
カイツブリ
奈良時代から | |||||||||
ぬえどり |
鵺鳥 |
トラツグミ | |||||||||
はこどり |
杲鳥 |
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はなどり |
花鳥 |
花に来るさまざまな鳥
カワラヒワ、ウソ、ヒバリ、ウグイス、ホオジロ
春の季語 | |||||||||
ははちょう |
叭叭鳥 |
ハッカチョウ | |||||||||
まつむしり |
松毟鳥 |
キクイタダキ
平安時代
春の季語(菊戴は晩秋) | |||||||||
まとり |
真鳥 |
鷲などの立派な鳥。 | |||||||||
みかも |
水鴨 |
水に居る鴨 | |||||||||
みづこひどり |
水乞鳥
水恋鳥 |
平安時代から
江戸時代には『雨乞鳥(あまごひどり)』とも | |||||||||
みとさぎ |
青鷺
蒼鷺
美止佐木 |
アオサギ
水門のサギ | |||||||||
やさかどり |
|
息の長い鳥
カイツブリの別称。 | |||||||||
やまほととぎす |
山時鳥 |
冬の間は山に篭っていると思われていた。 | |||||||||
よがらす |
夜烏 |
カラス
ゴイサギ | |||||||||
よしすずめ |
葭雀 |
オオヨシキリ
室町時代から
江戸時代 よしきり | |||||||||
るりてう |
瑠璃鳥 |
オオルリ
室町時代から
江戸時代からコルリと区別しオオルリ | |||||||||
ほよ |
寄生 |
ヤドリギ
あしひきの 山の木末(こぬれ)の 寄生(ほよ)取りて 挿頭(かざ)しつらくは 千年寿(ちとせほ)くとそ 《万葉集》
永遠の生命の象徴。 | |||||||||
ウソ |
♂ |
てりうそ |
春の季語 | ||||||||
♀ |
あまうそ | ||||||||||
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鷹狩の大鷹 |
一才 |
わかたか |
黄鷹 | ||||||||
二才 |
かたかへり |
撫鷹 | |||||||||
三才 |
もろかへり |
鴘鷹 | |||||||||
あをたか |
青鷹 蒼鷹 | ||||||||||
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メス |
オス |
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オオタカ |
弟鷹
大鷹 |
だい
おほたか |
兄鷹
勢宇
小鷹 |
せう |
奈良時代 あをたか
平安時代 おほたか
古語は倶知 | ||||||
ハイタカ |
鷂
灰鷹 |
はしたか |
兄鷂
児鷂 |
このり |
平安時代 はしたか(♀)
このり(♂)
鎌倉時代 はいたか | ||||||
ツミ |
雀鷹 |
つみ |
悦哉 |
えっさい |
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『兄』は♀に対する♂の鳥 | |||||||||||
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古くはけだものの一部も『○○の鳥』と言っていた。 | |||||||||||
穴鳥 |
鼠 | ||||||||||
蚊食鳥 |
コウモリ | ||||||||||
木の実鳥 |
猿 | ||||||||||
丹鳥 |
蛍 | ||||||||||
迷わし鳥 |
狐 | ||||||||||
紅葉鳥 |
鹿 | ||||||||||
夢見鳥 |
蝶 |