縄張り

 

縄張り
 

A型
交尾、採食、繁殖のため、全区域が防衛されるもの。
B型
食物の大部分はなわばりの外でとるもの。
C型
求愛、交尾を行い、巣作りをしないもの。
D型
巣だけが防衛されるもの。
E型
冬のなわばり
F型
休息場所のためのなわばり

 

鳥類の配偶関係
配偶システム
♂と♀の分散状態
子の世話
一夫一妻
資源防衛
♂又は♂♀が多目的な縄張りを防衛
♂♀
モズ
♂♀が営巣場所だけを防衛
♂♀
ミツユビカモメ
配偶者防衛
♂が♀を防衛
コハクチョウ
一夫多妻
資源防衛
♂が広い多目的縄張りを防衛し、その中で複数♀が排他的な営巣場所を防衛
♂♀
オオヨシキリ
♂が集中した営巣場所を防衛
♂♀
主に♀
ズグロウロコハタオリ
複縄張り制
♂が離れた場所に複数の営巣場所を防衛
♂♀
主に♀
マダラヒタキ
ハレム防衛
♂は単独営巣する♀の集団を防衛
タイリクキジ
一妻多夫
協同的
複数♂が1♀の縄張りを防衛
♂♀
ガラパゴスノスリ
資源防衛
♀が広い多目的縄張りを防衛し、その中で複数♂が狭い縄張りを防衛
マダライソシギ
多夫多妻
 
複数♂が一つの縄張りを防衛し、その中に複数の♀がそれぞれ狭い縄張り防衛するか、縄張り全体を共有して共同営巣
♂♀
イワヒバリ
ドングリキツツキ
乱婚
資源防衛
♂が餌を含んだ縄張りを防衛し、採餌に来た♀と交尾する
ミツオシエ
レック
♂が資源を含まない狭いディスプレイ場所を防衛し、♀は交尾のためだけに訪れる
キジオライチョウ
順次的複婚
順次的一夫多妻
♂が1♀を防衛し、一腹分産卵完了後にその♀を捨てて他♀を見つける
ヤマシギ
順次的一妻多夫
♀が1♂を防衛し、一腹分産卵完了後にその♂を捨てて他♂を見つける
アカエリヒレアシシギ
順次的一夫多妻
かつ
順次的一妻多夫
♀は1♂の縄張りで一腹分産卵するとその場所を去り、別の♂との間で産卵、♂が二羽目の♀を得、その♂が最初の♀の卵を抱卵している場合には二羽目の♀が抱卵
♂か
オジロトウネン
同時的一夫多妻
かつ
順次的一妻多夫
♀集団が一つの共同巣に産卵して1♂がその世話をし、♀集団はまた別の♂の巣で産卵
レア

 

縄張りを作って繁殖する鳥では、群れの中での順位に関係なく、
縄張りの持ち主が自分の縄張り内では侵入者よりも強い。

 

体重比1.33以下では共存しづらい。

 

 
 
機能
配偶
システム
食性
平均
所有者
交尾
営巣
採食
カイツブリ
0.1ha
つがい
一夫一妻
動物食
アマサギ
400㎡
独身♂
一夫一妻
動物食
2㎡
つがい
一夫一妻
オオハクチョウ
100ha
つがい
一夫一妻
植物食
サシバ
90ha
つがい
一夫一妻
動物食
トビ
5ha
つがい
一夫一妻
動物食
イヌワシ
70ha
つがい
一夫一妻
動物食
タイリクキジ
2.3ha
±
一夫多妻
雑食
オオライチョウ
1ha
乱婚
植物食
クロヅル
200ha
つがい
±
±
一夫一妻
雑食
ユリカモメ
11㎡
独身♂
一夫一妻
動物食
1㎡
つがい
一夫一妻
モリフクロウ
38ha
つがい
一夫一妻
動物食
ヨタカ
5ha
つがい
±
一夫一妻
動物食
ハチドリ
175㎡
個体
 
花蜜食
カワセミ
1km
つがい
一夫一妻
動物食
ヤツガシラ
80ha
グループ
一夫一妻
動物食
クマゲラ
500ha
つがい
一夫一妻
動物食
ヒバリ
0.5ha
つがい
±
一夫一妻
雑食
キセキレイ
0.4ha
つがい
一夫一妻
動物食
オオヨシキリ
830㎡
つがい
±
一夫多妻
動物食
シジュウカラ
1.8ha
つがい
一夫一妻
雑食
ホオジロ
1.7ha
つがい
±
一夫一妻
雑食
カワラヒワ
800㎡
つがい
 
一夫一妻
種子食
ヤブカケス
9ha
グループ
一夫一妻
雑食

 

 
直径(m)
縄張り面積
多くの小鳥
50~150
アカゲラ
200
アカハラ
300
ウグイス
200
ウソ
10
オオアカゲラ
1,500
カッコウ
400
カヤクグリ
25
カワガラス
川に沿って400~1,100m
カワラヒワ
30
キジ
400
キジバト
150
コゲラ
400
コサメビタキ
100
シジュウカラ
100
ノジコ
70(さえずり)
120(共同食事場所)
ハシブトガラス
50~100(貯食)
200~400(採餌)
ハシボソガラス
80~100(つがい縄張り)
500~800(家族縄張り)
マミジロ
300

 

複縄張り
ヨーロッパではキビタキの近縁種やムシクイ類、タヒバリ類、オオジュリン、ノビタキなど20種あまりで知られる。
日本ではセッカやクロツグミなどの一部の♂でそのような行動が見られる。