サカツラガン
酒顔雁  顔が赤く、酔っ払いのようだから。
逆顔雁  顔が白っぽく、遠くから見ると逆毛のように見えるから。
サシバ
サシは獲物を目指して真っ直ぐ飛ぶもの。
ハは羽よりも飛翔の仕方に付ける接尾語的なもの。
儀式用の調度の一種で長柄の団扇さしば(翳)に基づく。
奈良時代には、その尾羽で翳を作ることが行われていた。
サシは指差で真っ直ぐに飛ぶこと。
ハは羽のこと。
真っ直ぐな羽の鳥ということ。
サギ
声が騒がしいのでサヤギ(騒)
白い色のサヤケキ(鮮明)
白いサギを『サギ』と呼んだ。
ササゴイ
翼の羽の縁が笹の葉に似る。
サメビタキ
鮫のような灰色の体色から。
サルハマシギ
夏羽の赤色が猿の顔や尻を思わせ、ハマシギに似る。
サンカノゴイ
山家は人里離れた田舎 田舎に生息することから。
シギ
 
     羽をシゴくのでシゴキが転じた。
     しきりに羽ばたくので、シキリが転じた。
     しきりに羽ばたくので、動詞シク(頻)の連用形の
重複シキシキのつづまった形。
     騒ぎ(さやぎ)から
     羽音の繁きに由来。
     敷く波などが後から後から寄せる。
     繁き。後から後から追いついて前の物に重なる。
ジシギ
日本で繁殖する『地』の鳥(オオジシギ)
地面にいることが多いから。
シジュウカラ
四十は多く群れるから。
カルは軽くひるがえって飛ぶこと
シジウは数多いこと。
シジウは鳴き声から。
シノリガモ
は舐める(音はシ)、ノリは海苔。海苔を好んで食べる鴨。
晨(しん)は星の名。夜空のような濃い地色に白斑を星座に見立てた。
シマアオジ
シマは特定の、限られた地域という意味。
シマアジ
シマはやや変わった種類に付ける接頭語
アヂはトモエガモの古名(肉が美味だから名付けられた)
トモエガモに似た、やや変わった種類の意。
シマはオスの羽の縞模様から。
シメ
地鳴きのシッ
は小鳥を表す接尾語。
シャクシギ
柄の長い柄杓のようだから。
ハリモモチュウシャクはシギと付かないが、間違えている文献も多い。
ショウドウツバメ
崖に小さな洞を作って繁殖するから『小洞』
ジョウビタキ
ジョウ(尉)は翁の意味。雄の頭が銀髪のようだから。
ヒタキは『火焚き』、カッカッという鳴き声が火打石の音に似ているから。
ヒタキの元となった種だが、現在はツグミ類に分類される。
ジョウは『常』、秋になると毎年必ずやって来る鳥。
シラコバト
白っぽくて小型なので白小鳩
シラサギ
ウサギ、ワカサギのサギと同様で、『精(シラ)ゲ』が、
サゲ→サギと転じた。
純白の意。
ズアカアオバト
台湾産の基亜種が赤い頭頂。
スズメ
鳴き声(シュシュ)と群れ(メ)から
小さい(ささ)と、鳥(め)から
『踊りて、進みゆく』から『すすみ』。転じて『すずめ』
セキレイ
漢名の鶺鴒を音読みにした。
鶺は背(せき)
鴒は令で、冷たく澄んでいること。
尾を上下に振り、『尾羽が石にお辞儀をしている』
ように見えるから、をする。
セッカ
せかせか動き、せっかちに見えるから
鳴き声から『セッカ』
巣の内装にチガヤの白い穂を使うので、『白い穂』を雪に見立て、『巣にえる』
一音節読みで設置するということを設(せ)と言う。
草を積み上げる事を薋(つ)と言う。
動物の巣の事を窠(か)と言う。
設薋窠で『草を積み上げ、設置して巣とする(鳥)』
センニュウの古名『せんゆう』に『せんか』という一名があるのは『せつか』が転じたものか。
センダイムシクイ
歌舞伎の仙台萩の千代丸君(ちよまるぎみ)から。
声のチヨ(千代)を音読みにして。
センニュウ
仙入
草むらに潜入している鳥
仙遊
仙人となって自由自在に飛び歩く
『敏捿である、すばしこい』ことを憲(しぃえん)。
『恥ずかしがる、はにかみや、内気』を忸(にゅう)。
人に中々姿を見せないので、『敏捿で内気な鳥』。
『エゾ』も『シマ』も北海道のこと
ソデグロヅル
黒い初列風切を衣の袖に見立てた。