体温

 

体温
 

体温
アヒル
42.1
カッコウ
42.1
ハト
41.8
ライチョウ
41.7
ハクチョウ
41.6
ニワトリ
41.5
スズメ
41.5
ハヤブサ
41.3
七面鳥
41.2
キツツキ
41.0
アオサギ
40.9
カモメ
40.8
フクロウ
40.8
40.8
ペリカン
40.7
鳩(昼)
40.5
鳩(夜)
36.4
40.3
アマツバメ
40.1
カワセミ
40.0
ヨタカ
40.0
39.4
アホウドリ
39.3
39.1
ネズミ
39.1
カイツブリ
39.0
エミュー
39.0
38.6
38.5
キーウィ
38.4
ダチョウ
38.3
アザラシ
38.3
38.1
ペンギン
38.0
37.7
チンパンジー
37.0
37.0
36.5
ラクダ
36.4

鳥類の体温は37.7度~43.5度 一般に40~41度(全生物中最も高い)
頭部の温度は体温より1度低い。
 

 
正常体温
致死体温
単孔類(ハリモグラ)
30~31
37
有袋類
35~36
40~41
食虫類(ハリネズミ)
34~36
41
ヒト
37
43
正獣類
36~38
42~44
鳥(キーウイ)
38
鳥(スズメ目以外)
39~40
46
鳥(スズメ目)
40~41
47

 

体温の日変化幅
ツグミ
4.0
ホシムクドリ
3.3
オオタカ
1.8
カモメ
1.7
カワラバト
1.4
人(女)
1.4
人(男)
1.2
フクロウ
0.9
ガン
0.9
0.9
ウサギ
0.8

 

飛行
上昇要因
飛行時のハトは休息時の7倍の熱量を発生。
体温は急速に1~2度上昇する。
低下要因
飛行自体は気流による熱発散を促す。
気温20度のなかを飛行するインコの熱発散速度は、休息時に比べ3.1倍、ワライカモメでは5.8倍。

  
 
最低体温
エネルギー消費を抑えるため、夜間に体温を平熱以下に下げる。
多くの鳥は夜間に体温を6度さげることができる。
非常に寒い夜はさらに下げることができる。
トーパー状態
著しい体温低下
外気温まで低下。
ハチドリでは8~20度、プアーウイルヨタカでは4.3度まで下げることができる。
コビトドリ科、ネズミドリ科、ハチドリ科、アマツバメ科、ヨタカ科、ハト科の鳥だけに見られ、スズメ類はこの能力を持たない。
体温20度のトーパー状態から回復するのにかかる時間は、ハチドリで1時間、アメリカチョウゲンボウで12時間。
冬眠
プアーウイルヨタカは2~3ヶ月の冬眠も行う。
酸素消費量を90%以上減少。
パンティング
口を開けて速く浅い呼吸を行い、気道からの蒸発を盛んにし体を冷やす。
発汗と異なり皮膚温を維持しながら体の内部からの熱の発散ができる。
体温を下げるのに嘴が有効。
気温が高い地域の鳥は嘴が大きい傾向がある。
羽毛に覆われていないので、放熱に適している。
体温上昇時には脚の血量を増やし、外気で冷やして体温を下げる。
飛行中の代謝率は静止時の10倍に達し、体温は4度上昇するがセグロカモメでは飛行中の脚の血液量は3.5倍になる。
 

体温調節反応
 
魚類
両生類
爬虫類
鳥類
哺乳類
行動
++
+++
+++
血管運動
++
++
+++
立毛
+++
発汗
+++
あえぎ
+++
+++
震え
+++
+++

+(あり) -(なし)
 

動物の生理的プロセスの速度は体温の上昇に伴って上昇する。
体温が10度高くなると、神経刺激の伝達速度は1.8倍、
筋収縮の速度と力は3倍に増加する。
高い体温を維持するには多くのエネルギーを必要とする。
同じ大きさの爬虫類と比べて鳥類は20~30倍のエネルギーを消費する。
体温が46度を越えると、細胞内の蛋白質は補充されるより破壊される割合が大きくなり、脳内で致死的な生化学変化が起こる。