赤い鳥小鳥 | |
作詞 |
北原白秋(1885~1942) |
発表 |
1918年(大正7年) |
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鳥は本来赤い色素を持たないので、赤は食べ物によって摂取、発色する。
動物園などで、フラミンゴに赤い色素が含まれない餌を与えると白くなってしまう。
白や青は構造色。餌と無関係。 |
かもめの水兵さん | |
作詞 |
武内俊子(1905~1945) |
発表 |
1937年(昭和12年) |
場所 |
神奈川県横浜市メリケン波止場 |
特徴 |
作られたのは1933年9月
ユリカモメはまだ渡って来ていない時期。
全体的に白色
水上に浮かぶ
群れで生息 |
種名 |
ウミネコ |
ちんちん千鳥 | |
作詞 |
北原白秋(1885~1942) |
発表 |
1921年(大正10年) |
場所 |
川 |
特徴 |
チンチンと鳴く
夜に鳴く |
種名 |
?
小型のシギの可能性も |
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『千鳥の鳴き声は、親の無い子が月夜に親を探している声』という言い伝えがある。 |
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山口仲美氏は、『ちんちん千鳥のなく声は』で、『チドリの声は高く細く透き通っていて、間断なく鳴く。それはきれいな鈴の音を思わせる。』と書いている。 |
夏は来ぬ | |
作詞 |
佐佐木信綱(1872~1963) |
職業 |
歌人、国文学者 |
出身 |
三重県 |
発表 |
1896年 |
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歌人なので、万葉集にも良く使われる題材で日本的美意識を継承している。
卯の花+時鳥
水鶏 |
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『ホトトギスが忍音をもらす』ので、季節は初夏 |
七つの子 | |
作詞 |
野口雨情(1882~1945) |
発表 |
1920年(大正10年) |
特徴 |
山に巣がある |
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カラスが産む卵は3~5個。
七歳のカラスはもちろん大人。 |
七歳説 |
金田一晴彦、野口存弥(野口雨情の三男)、長田暁二(評論家)他
『七つの子』とは、人で言えば七歳くらいの可愛い盛りの子という意味。
作者の野口雨情がこの歌を作ったのは、職探しの長い旅に出る時で、七歳の自分の子(雅夫)を強く抱きしめた。
離れれば離れるほど深まる親子の愛と、息子への慈しみをカラスに託し、歌を作った。 |
七羽説 |
藤田圭雄、古茂田信男
大正十年七月号の挿絵に七羽の子烏の絵がある。
大正十四年の『童謡と童心芸術』で、「向こうの山にたくさんの烏がいる」という気分をうたったと雨情が書いている。
七羽では調子が良くないので七つにした。
元歌である『山烏』という詩は長男が生まれる前に作られた。 |
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雨情会の公式見解では『どちらの解釈をしてもよい』。 |
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『山の古巣に』とあるが、カラスは古巣を使わない。
故郷が忘れられないことを『鳥は古巣に帰る』と言い、あらゆるものはその根元に帰ることのたとえ。 |
種名 |
ハシブトガラス? |
鳩ぽっぽ | |
作詞 |
東くめ(1877~1969) |
発表 |
1901年(明治34年) |
場所 |
上野の浅草寺 |
特徴 |
ポッポ ポッポと鳴く鳩ということで、一番近い声がシラコバトといわれている。
シラコバトは江戸時代末までは関東一円に生息していた。
しかし、明治時代に上野の浅草寺で詩を作ったので、ドバトの可能性が高いと思われる。 |
種名 |
ドバト?
(シラコバト) |
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日本で初めての口語体の童謡 |
浜千鳥 | |
作詞 |
鹿島鳴秋(1891~1954) |
発表 |
1919年(大正8年) |
場所 |
浜辺(新潟県柏崎市番神海岸)
(千葉県和田の花園海岸説も) |
季節 |
6月頃?
作ったのは昼 |
特徴 |
銀色の翼
夜に鳴く |
種名 |
?
小型のシギの可能性も |