アマツバメ

 

翼が長すぎて、平らな場所では翼がつかえてしまい、

離陸できないので、地面には降りない。

丈夫な翼を持ち、翼の羽ばたきあげ時にも推力が得られる。

ツバメと違い、浅い羽ばたきで高速飛行できる。

尾羽

巣などに止まるときは硬い尾を使い、垂直に止まる。

竜骨突起が特に大きい。

上腕骨がツバメよりさらに短く、羽ばたきより滑空に向く。

飛翔生活に高度に適応し、

飛行時の抵抗を少なくするため脚は極端に小さい。

脚は体の前方についている。

曲がった爪を崖などに引っ掛けて止まる。

そのため四趾全て前方に向く皆前趾足となっている。

枝に止まれない。

羽毛がある。

趾の骨が貧弱で、羽繕いが難しく、寄生虫が多い。

風の抵抗を受けないように、目の部分がくぼんでいる。

唾液

唾液腺が発達。

唾液は造巣に使用される。

高所で、小さな虫を掃除機のように大量に採る。

 

天気の良い日は地温が上昇し、暖められた空気は軽くなって上昇するので、空中の虫たちも一緒に上昇する。

天気が悪いと空気が温まらないので、虫も低く飛び、アマツバメの存在に気づく。

つがい

繁殖は三歳から。

一夫一婦制

つがい関係は何年も継続される。

造巣、抱卵、育雛のすべてを雌雄共同で行う。

抱卵1925日とばらつきが大きい。

交尾

空中で交尾が確認されている唯一の鳥。

(交尾は巣内でも行う)

飛行しながら眠ることも知られている。

足指が小さく、地上で巣財を集められない。

空中を漂う羽毛や枯葉を飛びながら集める。

ヒナ

ヒナは何も食べなくても数日生きる。

ツグミのヒナは数時間で餓死することがある。

普通は片親が採餌に出かけ、

もう片方の親がヒナを暖める。

食物が少なくなると両親とも採餌に出かける。

残されたヒナは体が冷えて不活発になり、

そのまま数日生きられる。

その代わり、巣立ちが遅れる。

普通の鳥は巣立ち期間はほぼ一定だが、

アマツバメは58週間と差が大きい。

渡り

渡りの途中、煙突などで休む。

死亡率

普通の小鳥は、毎年二分の一程だが、アマツバメは六分の一

 

 

尾羽

後ろ

アマツバメ亜科

4

0

燕尾

ハリオアマツバメ亜科

3

1

燕尾でない

 

カンムリアマツバメ

卵は巣に唾液で貼り付ける。

転卵はできない。

ヒメアマツバメ

1967年、日本で初めて観察(静岡県)

イギリスでも最近観察。

分布域を北に伸ばしている。

 

羽毛を巣材に利用する。

地上に降りられないので、空中の羽毛だけを集める。

育雛は3651日と長い

若い個体では離婚率が高いが、ベテランは何年も同じ巣で生活。

ハリオアマツバメ

時速250km。鳥類中最速という説も。

尾羽の羽軸は羽端から針状に出ている。

止まるときにはキツツキのように尾羽で体を支える。

 

ツバメの巣

アマツバメ目アマツバメ科のアナツバメ属。

ジャワアナツバメ、オオアナツバメなど。

ジャワアナツバメはきれいで高価。

羽毛など、空中から採集したものと唾液で巣を作るが、

ほとんど唾液だけの巣もあり、高価。

唾液は、糖とアミノ酸の混合物。

巣の重さ 100g

価格 g当り4,320円ほど

アナツバメの唾液には特殊なグリコプロティンの一種が含まれ、

エイズウィルスの免疫を高める効果が有る。

アナツバメは反響定位を行っている。

1.54.5kHzの声を1秒間に910回発しながら飛ぶ。

 

 

繁殖年齢

寿命

ハチドリ科

早い

短い

アマツバメ科

遅い

長い

 

 

スズメ

ツバメ

アマツバメ

翼開長

23cm

32cm

45cm

上腕骨

17mm

15mm

12mm

 

 

 

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