ハチドリ
羽 |
ダウンがないので保温性が低い。 夜は体温を半分程度に低下させ、冬眠に近い状態でエネルギーの消費を節約する。 夜は心拍数も極端に下がる。 |
羽ばたき数 |
大型種で毎秒10回程度。 小型種で80回程度。 普通は50回程度。 ノドアカハチドリは最高で毎秒200回 |
飛行 |
飛行は巧み。前後、上下、左右どの方向にも飛べる。 逆さまにもなれる。 |
他の鳥と違い、上膊骨と尺骨が短いので、 翼全体を手首のように回せる。(180度) |
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8の字 |
柔軟な肩を動かし、8の字を描くように飛行。 |
ハミングバード |
羽ばたきの周波数は可聴域内なので、音として人に聞こえる。 |
羽色 |
光の干渉による構造色。 角度により違う色に見える。 |
玉虫色光沢は風切羽にはほとんど見られない。玉虫色の輝きを作り出す小羽枝の湾曲や変形は、羽の構造を弱めてしまうので、曲芸飛行が強いる負荷に耐える風切羽には適さない。 (オウギハチドリ、ルリバネハチドリは例外) |
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嘴 |
蜜を吸うので、花の形状により嘴も多様に進化。 |
舌 |
嘴よりも長い。 |
毛細管現象で吸い上げる。 |
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舌には溝があり、舌の溝が開閉し、その中に一定量の蜜を保持できる。1秒に12回のスピードで舌を出し入れする。 |
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肋骨 |
普通の鳥は6対だが、ハチドリは8対。 |
脚 |
脚は短小で歩くことはできない。 |
嘴が長い種では、羽づくろいは主に柔軟な脚で行う。 |
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趾 |
アマツバメ目だが、皆前趾足であるアマツバメと違い第一趾が後方を向くので枝にも止まれる。 |
筋肉 |
小胸筋が発達 普通の鳥の5倍 |
造巣 |
雌のみ |
育雛 |
雌のみ |
卵 |
白く細長い卵を二個産む |
マメハチドリの卵は0.3g |
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餌 |
体重の2/3ほどを摂取する必要がある。 |
数分ごとに摂取する必要がある。 迅速に消化し、次の採餌に備えなければならない。 |
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花の蜜が9割。 |
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筋肉を構築するため、タンパク質が必要。 飛んでいる虫も食べる。 嘴でつまむのではなく、口を大きく開けて捕食。 |
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心拍数 |
飛行時には最高1,260回(毎分) 停止時で400回(毎分) 夜間は100回(毎分) |
呼吸数 |
毎分250回 |
体重 |
最大のオオハチドリで23g |
体温 |
高緯度地方に生息する種は毎晩体温を下げる。 日中は40℃ほどだが、夜間は20℃程度に低下。 エネルギーの6 |
分布 |
南アメリカが中心 ドイツで発見された3千万年前の化石がハチドリと認められた |
分類 |
49属は1属1種 種相互の類縁関係が明らかになっていない。 |
寿命 |
3年〜12年 飼育下で17年 |
アンデスハチドリ |
高山に生息。 空気が薄く、ホバリングできない。 地表近くに咲く花を利用する。 |
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アンナハチドリ |
求愛行動で、急降下して尾羽を広げることで甲高い音を出す。 急降下の速度が時速65km以上になると尾羽が振動し、音が出る。 |
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オウギハチドリ |
嘴 |
♀ 長い 湾曲が強い |
♂ ♀より短い 湾曲は弱い |
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利用する植物が雌雄で異なる。 |
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オオハチドリ |
ハチドリで唯一滑空できる。 |
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カマハシハチドリ |
嘴は下に曲がっている。 ヘリコニアの花の中に差し込める。 順番を決めて植物を訪れる。そのため、個々の株は鳥の再来までに蜜が満ちる時間的余裕を持つ。 |
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ノドアカハチドリ |
渡りは800km。18時間 休まず、食事もしない。 |
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マメハチドリ |
鳥類最小 体重1.5〜2g 全長5〜6cm |
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ヤリハシハチドリ |
体長13cm 嘴の長さ10cm |
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嘴が長すぎて羽繕いには不向き。 その代り、足が長い。ハチドリで最長。 |