色

 

鳥にからんだ色は江戸時代からのものが多い。

飴色

あめいろ

水飴の色。古くから使われていた。

アマサギは、飴色鷺から。

飴色の毛並みをした牛を『あめうし』と呼んでいた。

(亜麻鷺ではない、亜麻色は比較的最近の言葉)

今鶴羽

いまつるは

江戸時代から

ナベヅルの背羽のねずみ色。

鶯色

うぐいすいろ

江戸時代から。江戸時代は渋い茶系の色が粋とされていた。

「うぐひすと いふて路考は 染めにやり」

ウグイスの緑褐色

下色に藍と豆汁、上染に刈安または明礬などを用いて染め出された。

鶯茶

うぐいすちゃ

江戸時代前期から

ウグイスの背中の色、茶色味がかる

鶯色よりも先に定着。

「春しり顔に七つ屋の蔵の戸出るうぐひす茶の、布子の袖を」

(浄瑠璃)

エッグシェルブルー

ロビンの卵の殻の色

カーディナルレッド

ショウジョウコウカンチョウの羽の色。

カナリア色

canary

カナリアの羽の色。

飼育品種は鮮やかな黄色(野生種はくすんだ黄色+褐色斑)

鴨の羽色

かものはいろ

マガモの頭の青緑色。

奈良時代から。

「水鳥の鴨羽の色の青馬を 今日見る人はかぎりなしといふ」(大伴家持)

烏羽色

からすばいろ

江戸時代から

紫を帯びた黒

キングフィッシャー

 ブルー

カワセミの羽の色。

グースグレイ

ガチョウの羽の色。

ゲイグリーン

オウムの羽の緑色

紫烏色

しうしょく

奈良時代から

カラスの紫がかった色。

ジェイブルー

アオカケスの青。1912年から。

北米に生息

カナダにはトロント・ブルージェイズがある。

雀茶

すずめちゃ

江戸時代から。江戸時代は茶色が好まれた。

雀頭茶とも書くので、雀の頭から背にかけての色。

夕暮れ時のイメージを表す形容。

たそがれ時を雀色時という。

ダックグリーン

鴨の羽の緑色。1789

ダックブルー

鴨の羽の青色。1918

ダブグレイ

鳩の灰色。

卵色

たまごいろ

卵の中身の色、つまり黄色。

鴇色

ときいろ

江戸時代から

江戸時代までは日本各地に生息。

朱色で鷺に似た鳥で『朱鷺』、風切羽などが淡い朱色。

若向きの和装の染色には欠かせない色。

 

とき髪に室むつまじの百合のかをり消えをあやぶむ夜の淡紅(とき)色よ 与謝野晶子

鳶色

とびいろ

江戸時代に茶色がブームとなり、発生した色。

男性用の反物の色として流行。

ティール

コガモの眼の周りの色、緑がかった青。

ティールグリーン

コガモの羽の色。1917

ティールブルー

コガモの羽の色。1927

鳥の子色

とりのこいろ

鶏卵の殻の色(白色レグホンではない)

平安時代から

「鳥のこいろのかたびらの、かたのくわつとさけたるに」

(狂言)

濡烏

ぬれがらす

艶やかなカラスの羽色。

濡羽色

ぬればいろ

江戸時代から

艶やかなカラスの羽色。

鳩羽色

はとばいろ

山鳩の羽の色。鳩羽鼠より灰みの少ない色。

鳩羽鼠

はとばねず

山鳩の背羽の色。

薄い紫色である藤色に鼠色をかけた赤味のある灰紫

「明石縮に裾の重、鳩羽鼠の被布を着たるは、言はでもしるき武家の後室」

鳩羽紫

はとばむらさき

江戸時代から

ドバトの胸の紫色

バフ色

Buffalo由来で、その元はイタリア語、さらに遡ればギリシア語で、牡牛。

バフという色名ができたのは1788年米国。兵士の制服に用いられた皮革の黄みの茶色の通称がバフ。仔牛などを防水なめしした皮の色。

パロットグリーン

オウムの羽の色。

翡翠色

ひすいいろ

宝石のヒスイ。(翡翠は本来カワセミ)

ピーコックブルー

オスのインドクジャクの胸のあざやかな青。

単にピーコックとも呼ぶ。

1882年にピーコックグリーンという呼び名ができたので、それと区別するためにピーコックブルーと呼ぶようになった。

ピーコックグリーン

オスのインドクジャクの飾り羽のあざやかな緑。

鶸色

ひわいろ

中世の終わりにはすでに用いられていた。

冴えた黄緑色

マヒワのオスの羽色

日本の鳥の中では黄色い鳥の代表。

鶸茶

ひわちゃ

茶色がかった鶸色。

手鑑模様節用では「古名をみなへし、うぐひす茶ともいふ」

鶸萌黄

ひわもえぎ

江戸時代から

鶸色と萌黄の中間

歌川広重の緑の一つ

フラミンゴ

フラミンゴの羽の色。

紅鳶

鳶色の赤味がかった色。鳶の腹の羽縁のような濃い褐色。

江戸時代に流行した。

みどり

カワセミの羽の色。

山鳩色

やまばといろ

中世から

アオバトの首から背にかけての緑がかった灰色

天皇が平常使用する色で、当時は他の者は使用できなかった。

瑠璃色

るりいろ

宝石の瑠璃(オオルリなどの名にも付けられた)

青のなかでも特に美しい青の形容として瑠璃が用いられる。

レイブン

ヴァイオレットトーンのある黒。

ワタリガラス

1600年頃から

ロビンズ・エッグ・

 ブルー

ロビンの卵の殻の色

 

 

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