古事記
鵜 |
オオクニヌシは出雲の小浜に天つ神のための殿舎を造り、クシヤタマを料理人とした。クシヤタマが鵜となって海の底に入り、粘土をくわえ出し、平らな土器を作った。 |
雁の卵 |
仁徳天皇が日女島に行くと、雁が卵を生んでいた。タケウチの宿禰は「あなたの子孫がいつまでも日本を治める吉兆として、雁が卵を生んだらしい」と歌った。 |
カワセミ |
蘇邇杼理能(そにどりの)青き御衣を まつぶさに 取り装ひ |
雉 |
アメノワカヒコが雉を矢で射殺したが、その矢は雉の胸を貫き、天にいるタカギまで届いた。タカギは「この矢はアメノワカヒコに授けた矢だ、もし邪心があるのなら、アメノワカヒコはこの矢に当たって死ね」と言って、突き放した。アメノワカヒコはその矢が当たって死んだ。 (諺「雉の頓使い」の起源) アメノワカヒコの死体を安置する喪屋を作り、河雁を死者の頭を傾け食物を捧げる係とし、鷺を墓所の掃除をする係とし、翡翠は死者の調理人とし、雀は臼で米を搗く女とし、雉は葬送の時の泣き女とした。 |
サンショウクイ |
山椒の実を食べて口ひひく |
長鳴鳥 |
天照大御神が天岩戸にこもってしまったとき、夜明けを告げる雄鶏の声をまねて長鳴鳥を鳴かせた。 |
白鳥 |
ヤマトタケルが死に、陵を作った。陵から大きな白鳥が空高く舞い、飛び去った。 |
白鳥 |
垂仁天皇の子、ホムチワケは成人になっても言葉が出なかった。ところが空高く飛ぶ白鳥の声を聞いて、初めて声を発した。 山辺のオオタカ(大鶙)にその白鳥をつかまえさせた。 「御子がものを言うようになったら、この鷺巣の池の木に住む鷺よ、誓約のままに落ちろ」と言うと、鷺は地面に落ちて死んだ。また、「誓約のままに生きろ」と言うと、生き返った。 |
八咫烏 |
八咫烏の導きにより、神武天皇の一行は熊野から宇陀へと辿り着く。 記紀では三本足とはされていない。 |
オオクメノ命 |
「胡鷰鶺鴒 千鳥ま鵐 などさける利目」 あめつつ ちどりましとと などさけるとめ (あめ鳥つつ鳥 しとと鳥千鳥 鳥の目はみな するどいが なぜにするどい おまえの目) |
あめ=燕の一種、つつ=鶺鴒、ちどり=千鳥、ましとと=真鵐 |