日本書紀

 

臘子鳥(アトリ

「臘子鳥天を弊ひて西南より東北に飛ぶ」

臘子は狩子を指し、狩りのとき山野に狩子が満ちるように、山林に満ちているという意味。

イカル

斑鳩、鳥を以て名をせしなり

鸕鷀()

「産屋に全く鸕鷀の羽を用て草にして葺ける」

鶺鴒

イザナギ、イザナミに子作りを教える。

トビ

神武天皇が、大和平定のための最後の戦いで苦戦していると、突然「金鵄」が飛来して皇弓に止まったので、敵は目が眩んで戦えなくなり勝利した。

 

仁徳天皇

仁徳天皇が生まれた日、産屋にミミズクが飛び込んできた。

平群木菟も同じ日に生まれ、ミソサザイが飛び込んできた。

瑞祥だとして「木菟」「鷦鷯」の名を付け、名を交換した。

天稚彦 アメワカヒコ

 

 

タカミムスヒが征討のため天稚彦を遣わしたが、連絡が途絶えたので無名雉を送ったが、雉が矢で射られた。

(雉の頓使い)

その矢で天稚彦が死に、葬儀が行われる

・・・便ち喪屋を造りて殯す。一に云はく、鶏を以て持傾頭者とし、川鴈を以て持帚者とすといふ、又雀を以て舂女とす。鴗を以て尸者とす。鷦鷯を以て哭者とす。鵄を以て造綿者とす。烏を以て宍人者とす。凡て衆の鳥以て任事す。

 

味耜高彦根

あぢしきたかねひこ

シタテル姫の兄、アメノワカヒコに似た容貌

あぢがも(トモエガモ)

古事記では迦毛大御神(かものおほみかみ)=鴨

臘鳥皇子

あとりのみこ

古事記では足取王

阿倍鳥子

あべのとりこ

7世紀の有力豪族

天日鷲神

あまのひわしのかみ

天照大御神が天の岩屋に隠れ、弦という楽器の先に鷲が止まった。

磐鹿六鴈

いわかむつかり

料理人の守護神

古事記には記載がない。

景行天皇が東国で覚賀鳥(かくがのとり=ミサゴ)の声が聞こえたので、姿を見ようとして海に入ると白蛤を得た。その白蛤を磐鹿六鴈が調理した。

「カクカク」と鳴く鳥を捕えるよう命じられたが、磐鹿六鴈は鳥は捕えることができず、白蛤を得て料理した。

大鳥連祖神

おおとりのむらじおやがみ

大きな鳥が稲穂をもたらした。

大鷦鷯

おほさざき

仁徳天皇

「鷦鷯」は、「しょうりょう」

中国で「鷦鷯」は、和名ハウチワドリ

大雀命

おほさざきのみこと

仁徳天皇

熊襲梟師

くまそたける

九州南部、大和王権に抵抗

高皇産霊尊

たかみむすひのみこと

古事記では高御産巣日神たかみむすひのかみ

造化の三神のうちの一柱

高皇産霊尊に関係ある地名、神社名に「鷹」と付くものが多い。

隼鷹神社の主祭神は高御産巣日神。高御産巣日神の神霊を祭った際に、鷹の姿で松の木に飛来されたことから、この神の名前を隼鷹と称して安置した。

月夜見尊

つくよみ

「つく」は木菟か

捕鳥部万

ととりべのよろず

物部守屋の部下

鳥磐櫲樟橡船

とりのいわくすふねのかみ

古事記では鳥之石楠船神

神であり、神が乗る船の名前でもある。鳥のように空を飛べる。

羽白熊鷲

はしろくまわし

筑前国の豪族。翼を持ち、空を飛べた。

朝廷に歯向かう。

隼別皇子

はやぶさわけのみこ

仁徳天皇の弟

妻、女鳥王(めとりのみこ)の歌

雲雀は天に翔る高行くや速総別雀取らさぬ

(雲雀すら大空に翔けるのです。ましてお前は空高く飛ぶ隼。鷦鷯ごとき敵ではない。やっつけてしまえ)

彦波瀲武鸕鷀

 草葺不合尊

ひこなぎさたけうがやふきあへずのみこと

初代天皇、神武天皇の父

鵜の羽を屋根にした産屋を作り終えないうちに産まれた勇ましい男。

平群木菟

へぐりのつく

平群氏の祖

5世紀の豪族

仁徳天皇と同日に生まれ、仁徳天皇はミソサザイに因んで大雀と名乗り、平群木菟はミミズクに関わる名を持った。

平群真鳥

へぐりのまとり

雄略天皇の時の大臣

雌鳥皇女

めどりのひめみこ

応神天皇の皇女

仁徳天皇の求婚を受けたが隼別皇子と結婚

八十梟師

やそたける

梟は獰猛な鳥とされている。

古事記では八十建、数多くの勇者。

稚鷦鷯

わかさざき

武烈天皇

若雀命

わかさざきのみこと

崇峻天皇

鳥が新生児に霊魂を運ぶとされる

 

斑鳩宮

いかるがのみや

聖徳太子の宮

白鳥陵

しらとりのみささぎ

日本武尊の陵墓

亡くなった日本武尊を葬ったところ、尊が白鳥となって飛び去った。

百舌鳥耳原

もずのみみはら

仁徳天皇の陵を作り始めた日に、野の中から突然走り出てきて死んだ鹿の耳からモズが飛んで出たので、百舌鳥耳原と名付けた。

これは土地の精霊が鹿としてあらわれ、王陵を作ろうとする大王に対して抵抗力を失ったことを意味すると解釈されている。

 

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