童話
鶴の恩返し |
コウノトリのクラッタリング(嘴をカタカタ鳴らす)が、機織りの音に似る。 鶴ではなく、本当はコウノトリ。 |
舌切り雀 |
雀の舌を掴むのは大変そう。 アリスイじゃあないんだから。 |
桃太郎 |
雉は鬼の目を嘴でつついたそうですが、普通鳥が攻撃で使うのは鋭い爪。 キジでは蹴爪も攻撃で使う。 目をやられるとダメージが大きい。目の近くにある嘴を攻撃に使うことは少ない。 |
かちかち山 |
狸が背負った柴に、兎が火打石で火を点けようとした際に石の音を怪しんだ。 「カチカチっていうのは何だい?」と聞く狸に、 「かちかち山のカチカチ鳥さ」 カチカチ鳥は、カチカチと鳴くジョウビタキ |
その後、狸の背中でボウボウと音を立てて燃え出す。 「うさぎどん、あのボウボウという音は何だい?」 「あれはボウボウ山のボウボウ鳥さ」 ボウボウ鳥は、ボウボウと鳴くサンカノゴイ |
セロ弾きのゴーシュ |
セロを弾く係のゴーシュだが、下手でおこられてばかり。カッコウたちが夜毎訪れ、ゴーシュに演奏をねだり、いつしか上達する。 |
鳥の物語 |
中勘助 大人のための童話集 雁の話、鳩の話、鶴の話、ひばりの話、鶯の話、白鳥の話、いかるの話、 鷹の話、鵜の話、鷲の話、雉子の話、かささぎの話 |
アンデルセン童話 |
アンデルセン 1805〜1875年 デンマーク |
親指姫 |
モグラに結婚を強要されるが、モグラの家にいた瀕死のツバメを介抱し、結婚式の日にツバメと共に花の国へ行く。 |
みにくいアヒルの子 |
北欧で繁殖しているコブハクチョウ。 デンマークの国鳥。 雛の色彩は、白が灰色に対して劣性な伴性遺伝。 雌に白色型が多い。 ヨーロッパでは東に行くほど白色型の頻度が高まり、白色型をポーランド型と呼ぶ。 |
他に、アンデルセン童話に登場する鳥は 小夜啼鳥、コウノトリ |
グリム童話 |
グリム兄弟 ドイツ |
金のガチョウ |
シナガチョウの原種はサカツラガンで、セイヨウガチョウの原種はハイイロガン。 |
他に、グリム童話に登場する鳥は カラス、白鳥、雀、ヒバリ、ミソサザイ、梟、サンカノゴイ、ヤツガシラ、サヨナキドリ |
メーテルリンク童話 |
メーテルリンク 1862〜1949年 ベルギー |
青い鳥 |
チルチルとミチルの物語を書いたメーテルリンクはベルギー人。 後にパリに移り住む。 フランス語の原文で『青い鳥』はTourterelleとなっており、 仏和辞典ではキジバト。 日本語訳の本ではハトまたはキジバト キジバトはヨーロッパには生息しない鳥なのでただ単に『鳩』。 ヨーロッパで夏鳥のコキジバトか。 |