ペンギン
| 語源 | ペンの羽を持った(pen-winged) | 
| イギリス北部の古代ケルト語で白い頭(pen gwyn)。 | |
| 羽を切られた(pinioned) の意。 | |
|  | 北半球に生息していたオオウミガラスに付けられた名。 ペンギンを見て、似ていたのでペンギンと呼んだ。 その後、オオウミガラスは絶滅し、今のペンギンだけが残った。 オオウミガラスは、高さ75cm、体重5kg。 卵重320g、雛240g オオウミガラスの学名ペンギイナス・インペニス インペニスは『飛べない』 | 
| 体重 | エンペラーペンギン 34kg コガタペンギン  1kg | 
| 逆投影 | 海鳥では背中が黒く、腹側が白い。 カウンター・ジェーディングとも呼ばれ、 水中を泳ぐとき、空からはワシなどから目立たず、 下からも、魚から目立たない迷彩効果がある。 分断色といって、体の輪郭を判りにくくする効果がある。 暗い所では白い部分だけはっきり見え、 明るい所では黒い部分だけ見えるので、 全体としての姿が捉えにくくなる。 餌となる魚を驚かせる効果が有り、 パニックになった魚を捕らえやすくする。 黒い背中に太陽の光を受け、熱を吸収する働きも。 | 
| 羽毛 | 羽毛は毛状。 | 
| 密度が高い(1平方cmあたり10枚) つるっと見える羽毛の下に、厚い綿羽の層が有る。 | |
| 風切羽は退化して無い。 | |
| 短い尾羽(14〜18枚)は針状。 | |
| 換羽 | 年一度、短期間(二週間〜四週間)に全身の羽毛を更新。 多くが繁殖後。 絶食し、換羽を待つ。 換羽の間は海に入れない。 ガラパゴスペンギンは唯一、年二回換羽する。 | 
| 普通の鳥は羽毛が抜け、一旦裸になり、新しい羽毛がほぼ同じ場所から出てくる。 ペンギンは古い羽毛が抜けたときはすでに下に新しい羽毛が生えてきている。 | |
| 雛の柔らかい羽毛は防水性が無い。 雛は初めて海に入る前に換羽をする。 雛たちが海に入る頃には親鳥たちも換羽するため、雛に餌を与えない。 | |
| コウテイペンギン、オウサマペンギンの嘴根元部分の横のオレンジ色のプレート(嘴鞘=ししょう)も剥がれて新しくなる。 | |
| 骨 | 一般の鳥類では骨の中に気嚢が入っているが、ペンギンでは骨質組織で満ちている。 | 
| 竜骨突起 | 普通の鳥には、強力な胸筋を支える骨(竜骨突起)があり、 飛べないダチョウやキウイには存在しない。 しかし、ペンギンには竜骨突起がある。 ペンギンは『水中』を飛んでいる。 | 
| 趾 | 後趾はあるが痕跡的。 | 
| 目 | 水中でも陸上でもピントが合う。 | 
| 舌と口 | トゲが口の奥に向かって生えている。 獲物が速やかに喉の奥に送り込まれる。 水中で獲物を飲み込める。 | 
| 鼻 | 鼻の中に広い部分があって、呼気と吸気が混じり、 外からの冷たい空気が直接肺に入らない。 | 
| 塩類腺 | 塩分の多い水分を、頭を振って撒き散らす。 | 
| 脂肪層 | 厚さ2〜3cm(エンペラーペンギン) | 
| 雌雄 | オスがやや大きい。 嘴もオスがやや大きい。 | 
| 卵 | エンペラーペンギン 450g コガタペンギン  55g 卵殻10〜16% 卵黄22〜31% 卵白55〜67% ペンギンは卵の殻が厚い | 
| 多くが2卵産む。 2卵目は20〜70%重い。 2卵目を産卵後に抱卵。 2卵目の雛だけが育つことが多い。 | |
| 抱卵斑 | すべてのペンギンにある。 | 
| 抱卵のう | エンペラーぺンギンでは抱卵のうを上から覆う。 | 
| 抱卵期間 | エンペラーペンギン 65日 コガタペンギン 35日 | 
| クレイシ | フランス語で保育園のこと。 生まれて三週間くらいすると、ヒナは集団で親の帰りを待つ。 | 
| 餌 | 魚、イカ類、オキアミ | 
| 光を追う | 鏡などで照らすと、映っている光を追う習性がある。 これは、腹を光らせて泳ぐ魚の動きに似ているから。 魚を追跡する採餌活動本能による。 | 
| 方位 | 太陽の位置を目印にしている。 太陽が雲に隠れている時や夜間は方向を間違えやすい。 | 
| 潜水 | 翼潜水。 脚は舵取りだけ。 | 
| 水中での羽ばたきは、1秒3〜5回 | |
| ジャンプ | 海から氷上に上がるときは1.5m位飛び上がる。 体重45kgのコウテイペンギンが水中から飛び出すためには普通に泳いでは速度が足りない。 羽毛にためていた空気を細かい泡にして体を包み、水の抵抗を少なくしている。そうすることにより、泳ぐ速度を通常の3倍も上げることができる。 | 
| 歩行 | ヨチヨチ歩きだが、潜水性の鳥で一番歩くのが上手。 | 
| トボガンすべり | 雪や氷の上を腹ばいになって進む。 | 
| 寒い場所で暮らすエンペラーペンギンの脛は羽毛で覆われている。 | 
| 温かい場所で暮らすガラパゴスペンギンの脛には羽毛は無い。 | 
| エンペラーペンギン | |||
| 繁殖は冬の南極大陸で、気温は−30〜−60℃ 卵を温める温度は35℃ 体重1kgあたり蓄えられる酸素量は58mlもある | |||
| 全長 | 鳥の測定方法では120cm 人のように測ると身長90cm | ||
| 体重(kg) |  | ♂ | ♀ | 
| 繁殖地に帰還時 | 36.7 | 28.4 | |
| 雛の孵化時 | 24.7 | 32 | |
| 卵 | 卵重450g 卵殻の重さ15.7% | ||
| 蓄積脂肪 | 体重の50% | ||
| ハドリング | オスが卵を抱えたまま、隙間なく身を寄せ合う。 内側は10度位高くなる。 畳み一畳に20羽 | ||
| 胃石 | 氷だらけの場所に棲むエンペラーペンギンは、 海底深く潜り、小石を拾い砂のうに溜め込む。 | ||
| イワトビペンギン | 英名 ロック・ホッパー 岩場を飛び跳ねる ジャンプは1.5m | 
| コガタペンギン | 最小のペンギン(♂1.1kg、♀1.0kg) ペンギンで唯一夜行性 | 
| 天敵 | ヒョウアザラシ、シャチ |