レンジャクの突然死

 

ピラカンサの未熟果など青酸配糖体を含む果実を大量に食べた事が原因。

 

ピラカンサ、ウメ、サクラなどの未熟果には青酸配糖体の

プルナシンやアミグダリンが含まれている。

 

未熟果が毒を持つのは種子が未熟なうちに食べられるのを防ぐためで、

実が熟すと毒も無くなる。

 

庭木のピラカンサ、サクラなどは栽培種であるため、

自然界でかかっていた選択圧がかからなくなり、

果実は赤くなっても果肉に遅くまで青酸配糖体が残るものがある。

 

 

いっせいに落ちるのは

 

餌の食べ方が、レンジャクは群れで来てワーッと飲み込む。

(急いで食べるのは、採餌中は捕食者に対して無防備だから。)

人などが近づくといっせいに逃げて樹などに止まるが、

毒を食べたのも同時だし、その毒が吸収され体に毒が回るのも

同時になるので、落ちるのも同時になりやすい。

 

 

ツグミやヒヨドリの突然死はほとんど無い。

 

@     果実だけに依存していない。

     ツグミやヒヨドリは雑食で果実以外にも食性が分散されている。

A     一定の地域に定着しているから。

     ツグミなどは越冬場所が定着的なので、

安全な果実かそうでないか経験的に判る。

 

レンジャクはいつどこに現れるか、神出鬼没の鳥。

出現して一気に食べ尽くし、次の場所に移動する。

こうした遊動生活では、地域の果実に対する

危険性の情報を得る手段が無い。

 

    落ちる鳥は若い鳥が多い。

    つまり、初めて越冬する個体。

 

採食

果実がなった木を見つけると、そこに長時間留まり、

実がなくなるまで食べる。

ヤドリギ、ホザキヤドリギの実を特に好む。

繁殖期は昆虫食。(非繁殖期は果実食)

 

繁殖

一夫一妻

巣作りは主にメス。

抱卵はメスのみ。(オスがメスに給餌)

育雛は雌雄

越冬地

キレンジャク

東日本に多い

高原に多い

ヒレンジャク

西日本に多い

低地に多い

 

ワックスウイング

唯一キレンジャクに存在。

次列風切羽などの先端に付く蝋状物質。

羽軸の先端と外弁の羽の結合してできたもの。

 

雌雄

喉の部分と胸の部分の黒の境界線がハッキリしているものがオス。

 

 

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