さ

 

サカツラガン

酒顔雁  顔が赤く、酔っ払いのようだから。

逆顔雁  顔が白っぽく、遠くから見ると逆毛のように見えるから。

サシバ

鎌倉時代からサシバ。

サシは獲物を目指して真っ直ぐ飛ぶもの。

ハは羽よりも飛翔の仕方に付ける接尾語的なもの。

儀式用の調度の一種で長柄の団扇さしば()に基づく。

奈良時代には、その尾羽で翳を作ることが行われていた。

サシは指差で真っ直ぐに飛ぶこと。

ハは羽のこと。

真っ直ぐな羽の鳥ということ。

サギ

声が騒がしいのでサヤギ()

白い色のサヤケキ(鮮明)

白いサギを『サギ』と呼んだ。

≪さぎ≫がモンゴル語で白を意味する語の音に近い。

≪ぎ≫が鳥を表す接尾語。

≪白い鳥≫の意味。

ササゴイ

翼の羽の縁が笹の葉に似る。

小さいものに付く接頭語「ささ」

サシバ

サシ(指差)、ハ()

サメビタキ

江戸時代中期から「サメビタキ」

鮫のような灰色の体色から。

サルハマシギ

夏羽の赤色が猿の顔や尻を思わせ、ハマシギに似る。

サンカノゴイ

山家は人里離れた田舎 田舎に生息することから。

サンコウチョウ

江戸時代前期から「さんこうてう」

サンショウクイ

江戸時代中期から「さんせうくひ」

鳴き声がヒリリと山椒でも食べたように聞こえるから。

(本当は昆虫食)

シジュウカラ

平安時代から「しじうからめ」

室町時代から「しじうから」

シジウは鳴き声(地鳴き)から。カラは小鳥。

シジウは数多いこと。

雀四十羽を以てこの鳥一羽に代える意。

四十は多く群れるから。

カルは軽くひるがえって飛ぶこと

シノリガモ

は舐める(音はシ)ノリは海苔。海苔を好んで食べる鴨。

シノリは夜明け、朝焼けを意味する古語で、♂の模様から。

(しん)は星の名。夜空のような濃い地色に白斑を星座に見立てた。

シマアオジ

シマは特定の、限られた地域という意味。

シマアジ

シマはやや変わった種類に付ける接頭語

アヂはトモエガモの古名(肉が美味だから名付けられた)

トモエガモに似た、やや変わった種類の意。

シマはオスの羽の縞模様から。

シマセンニュウ

シマは北海道。

センニュウは藪の中を自在に動くので仙人になぞらえて「仙遊」「仙入」

シメ

奈良時代から「ひめ」

江戸時代から「シメ」

地鳴きのシッ

は小鳥を表す接尾語。

(ヒ→シの音の交替現象?)

ショウドウツバメ

崖に小さな洞を作って繁殖するから『小洞』

ジョウビタキ

江戸時代前期から「ジョウビタキ」

ジョウ()は翁の意味。雄の頭が銀髪のようだから。

ヒタキは『火焚き』、カッカッという鳴き声が火打石の音に似ているから。

ジョウは『常』、秋になると毎年必ずやって来る鳥。

シラコバト

白っぽくて小型なので白小鳩

シロハラ

江戸時代中期から「シロハラ」

ズアカアオバト

台湾産の基亜種が赤い頭頂。

スズメ

奈良時代から「スズメ」

鳴き声(シュシュ)と群れ()から

小さい(ささ)と、鳥()から

『踊りて、進みゆく』から『すすみ』。転じて『すずめ』

セッカ

せかせか動き、せっかちに見えるから

鳴き声から『セッカ』

巣の内装にチガヤの白い穂を使うので、『白い穂』を雪に見立て、『巣にえる』

一音節読みで設置するということを設()と言う。

草を積み上げる事を薋()と言う。

動物の巣の事を窠()と言う。

設薋窠で『草を積み上げ、設置して巣とする()

センニュウの古名『せんゆう』に『せんか』という一名があるのは『せつか』が転じたものか。

センダイムシクイ

江戸時代中期から「せんだいむしくひ」

声のチヨ(千代)を音読みにして。

歌舞伎の仙台萩の千代丸君(ちよまるぎみ)から。

ソデグロヅル

黒い初列風切を衣の袖に見立てた。

 

 

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