鳥の先祖

 

鳥が誕生したのは22千万年前

 

@

二足歩行

骨が中空

 

獣脚類

A

左右の鎖骨が癒合した叉骨を持つ

尻尾がピンと張る

 

B

手の指が細長い

手の指は三本

繊維状の羽毛を持つ

 

 

ティラノサウルス

 

C

肩が上下に動く

手首が上下左右に動く

羽軸のある羽毛を持つ

D

非対称形の風切羽を持つ

足の親指が後ろを向く

 

E

羽ばたいて飛行する

鳥類

F

尻尾が短い

尾羽を持つ

G

胸骨に竜骨突起が発達

 

 

主な派生形質

主な種

@

中空の骨

獣脚類

コエロフィシス

A

叉骨

テタヌラ類

アロサウルス

B

羽毛

コエルロサウルス類

中華竜鳥

C

尾椎の減少

半月形の手根骨

マニラプトル形類

オビラプトル

尾羽鳥

D

長い手と腕

後ろを向いた恥骨

マニラプトル類

シノルニトサウルス

ベロキラプトル

E

飛翔能力

鳥類

始祖鳥

F

歯の喪失

孔子鳥

鳥の骨は中空なので、化石として残りにくい。

 

獣脚類と

鳥の

共通点

@

叉骨と胸骨

 獣脚類の多くは二つの鎖骨が付着した叉骨と胸骨を持つ。

 現在の鳥にも見られる。

A

肩甲骨

 鳥も獣脚類も長くて薄い肩甲骨がある。

B

骨の質量

 鳥も、鳥に似た獣脚類も中空で薄い壁のある骨を持ち、

 体重が比較的軽い。

C

回転する手首

 半月形をした手首の骨のおかげで、ドアのノブを回すように、

 手首を外に回すことができる。

D

 鳥も、鳥に似た獣脚類も指を二本失っている。

 残りの三本の指では中指が一番長い。

E

恥骨

 多くの恐竜では恥骨は前に突き出ているが、

 鳥や、一部の獣脚類では後ろを向いている。

F

 鳥と獣脚類は、筋肉と骨の構造により、

 後ろ脚二本での歩行となる。

G

足指

 鳥と獣脚類は、前を向いた三本の指と第一趾を持つ。

相違点 鳥類は卵巣が一つ、恐竜は二つ

 

起源

恐竜地上性仮説

樹上性の恐竜から進化したという説もあるが、

樹上性のムササビなどは前脚と後脚を結ぶ皮膚が発達している。

コウモリにも前脚と後脚の間に膜がある。

そして四足性である。

しかし鳥には前脚と後脚の間に膜などはなく、二足性である。

地上性より、走行性を暗示する。

初期の鳥類では、後ろ向きの指がない。

恐竜樹上性仮説

昆虫、翼竜、コウモリなど滑空が飛行の始まり。

 

早生成

恐竜は早成性

鳥も原始的な種は早成性。

 

鳥類は恐竜から進化したという説の他に、

逆に鳥類から恐竜が進化したという説や、

鳥類そのものが恐竜であるという説もある。

 

孔子鳥

上腕骨に気嚢孔がある。

胸骨が始祖鳥より発達。

羽の色は黒

羽の部分から銅が多く検出。ユーメラニンの存在を示す。

 

始祖鳥

カラスやニワトリと同大

左右非対称の風切羽を備え、飛翔能力を持つ。

初列風切羽6枚、次列風切羽10枚。

歯は上顎に13本、下顎に6本列生していて、トカゲに似る。

尾椎骨は21個。

始祖鳥が飛び上がるのに必要な速度  6m/

羽ばたけば                  8m/

鳥と共通点

風切羽

大きな胸骨

手首の半月状の骨

肩甲骨と烏甲骨が急角度で接する

三放射型の後眼窩骨

相違点

歯を持つ(恐竜と違いセレーションがない)

手に爪を持つ

手の指が癒合していない

恥骨の先が接触

尻尾が長い

死んだ鳥の多くは翼が折りたたまれている。

化石の鳥も折りたたまれていることが多い。

始祖鳥は開いている。

 

 

現生鳥類

始祖鳥

羽軸の直径(mm)

3

0.75

風切羽の強度(体重比)

613

0.55

始祖鳥には羽ばたきに耐えられる強度はなく、滑空のみ?

 

尾羽鳥

カウディプテリクス

尾部には羽毛状の構造が有る。

歯がある。

叉骨がない

胸骨が発達していない。

 

原始祖鳥

羽毛状構造が見られる。

前肢が長い(後肢の1/2)

 

中華竜鳥

完全な羽毛ではないが、羽毛状構造が見られる。

恐竜と同じ骨格。

歯が有る。

前肢は短い。

 

翼竜

鳥類の直系の祖先ではない。

翼竜の翼は第四指の指骨が長く、

後駆まで繋がった膜状で、羽毛は生えていない。

白亜紀に鳥類と共存。

翼竜は沿岸部、鳥は内陸部。

 

白亜紀

鳥類は白亜紀にはすでに生息していた。

その後6,500万年前に、恐竜と共に多くの鳥類が絶滅。

生き残った鳥類が、現在の鳥類につながった。

始祖鳥→絶滅

孔子鳥→絶滅

遼寧鳥→現代鳥?

 

酸素濃度

現在の大気の酸素濃度は約21%だが、カンブリア紀では15%ほど。

人間よりも3割も効率的な肺である鳥類の気嚢システム、それは祖先である恐竜が低酸素時代を生き延びるためにうまれた。

鳥は、重心から最も遠い頭部の重量を減らすため歯を失った。

胃石

鳥類への道を歩むにつれて、胃石は小さくなっていった。

石の数は増え、総量は同じ。

鳥類が誕生する直前に胃石の数は急減。

羽毛

恐竜は絶滅したが鳥類は生き延びた。

卵を温めるために羽毛が発達した鳥類は、寒冷化した地球でも子孫を残すことができた。

砂などを卵にかける爬虫類は、気孔の数が多い。

これは、水分蒸発のリスクが少なく、酸素が少ないため。

多くの恐竜の卵化石では、気孔の数が鳥類より多い。

多くの恐竜が、卵に土等を被せていたと考えられる。

トロオドンは気孔の数が少なく、半分だけ卵を埋めていた。

トロオドンは♂が子育てをしていた可能性が高い。

 

 

槽歯類

恐竜

鳥類

3本指の哺乳類

手の指

123

 

 

234

 

 

歩行

 

重心

曲がるとき

前脚

後脚が外側を通る

4脚歩行恐竜

後脚

後脚が内側を通る

 

体重(g)

始祖鳥

188

孔子鳥

215

 

鶏の発生を見ると、いったんは骨のある尾ができやがて消えていく。

歯も同様に、一度は出来てやがて消えて、尾と歯のない鶏が孵化する。

 

 

鳥はワニに比較的近い

 

卵の温度と生まれるヒナの性別

 

ほとんどの

ワニ

一部の

ワニとカメ

ほとんどの

カメ

 

卵の温度

高温

中間

 

 

低温

高温と低温の差は2〜3℃

DMRT1遺伝子の発現量が上昇すると♂

 

性決定

(%)

 

温度に依存

染色体の組み合わせ

ワニ

100

0

カメ

84

9

トカゲ

65

16

ヘビ

0

63

 

初期の鳥類は魚食が多かった。

鳥類は一般に大型から小型の方向に進んでいる。

 

 

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