しゃれことば
しゃれことば |
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家鴨の卵 |
「孵すことを知らぬ」ので、 他人から物を借りても「返すことを知らぬ」 |
網干し場 |
家鴨 「網を干(ひ)る」を略してアヒル。 |
霞に千鳥 |
有り得ない 春に出るものが霞。 千鳥は冬の鳥とされ、季節が違うので「有り得ない」となる。 |
カラスの昆布巻 |
嬶巻かれ 昆布巻は色々なものを芯に入れる料理。 カラスは「カアカア」と鳴くので、カラスを巻くと「カカ巻かれ」となる。つまり、嬶が主導権を握ること。 |
勧学院の雀 |
自然に覚える 勧学院とは平安朝の塾。毎日教えていたので、庭で遊んでいた雀までもが、自然に覚えるようになったというもの。 |
雁は八百、矢は三本 |
手段が少ない 雁がいっぱい飛んでいる。それを射ようとするが手元に矢は三本。せっかくの宝の山を前にして手段がないこと。 |
去年の雁 |
当てにならない 昨年に去って行った雁を求めても当てにならないとなる。 |
蝙蝠が燕を笑う |
五十歩百歩 似たり寄ったりの者が少しばかりの優劣をとやかく言うこと。 |
材木屋の鳶 |
気位が高い |
鷺知らず |
小魚 極小の魚は鷺でさえ見つけることが困難という発想から、小魚を意味する。 |
鷺を鴉 |
見え透いた嘘 白い鷺を黒い鴉と言い張ることは全く見え透いた嘘。 |
深山の杜鵑 |
聞いた人がいない 深山には生息していないと判断して、深山ではその鳴き声を聞くことができないとした。 |
雀網に鶴 |
思いがけない幸運 雀を捕えるための網に鶴が掛ることは思いがけない幸運。 |
雀の色事 |
ちょい乗せ 雀の交尾は瞬時に終了することから。 |
雀の餌 |
極僅か 小型の野鳥である雀は、体長から判断して餌は極僅か。 |
鳥の糞 |
気の毒 鳥の糞は木にとって毒、という判断から「木の毒」 |
鳶の糞 |
かかり次第 鳶は大空を飛びながら勝手に糞をする。だから人がどこにいても糞がかかる可能性がある。 |
にの字 |
鴎 「いろはにほへと」の「に」の字は、「ほ」の上にある。 鴎は帆の上に止まるものであるから。 |
禿鷹 |
混んどる 「コンドル」を「混んどる」に掛けた。 |
梟の宵企み |
実行不可能 夜行性の鳥である梟が、夜に翌日の計画を立てる。しかし朝になると寝入ってしまい、実行委出来ないという発想から。 |
山雀・金魚 |
煮ても焼いても食えない きれいだが食用にならない。 |
闇夜に鴉 |
区別が付かない 真っ暗な闇夜に真っ黒な鴉が飛んでいる。人に鴉を識別できるだろうか、区別が付かない。 |
隠語 |
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鶯の谷渡り |
女性二人と同時に肉体関係をもつこと。 |
俗語 |
お雛様 |
同じ着物を着ていて、着替えがない。 着たきり。 |
俗語 |
籠の鳥 |
遊女 |
俗語 |
鴨 |
騙しやすい人、好都合な客。 |
俗語 |
水鳥(すいちょう) |
酒 水=さんずい、鳥=酉 |
盗人言葉 |
丹頂鶴 |
丹頂の頭が赤いことから、組合の幹部だけが急進的なこと。 |
組合言葉 |
雲雀 |
高い所から見張る意で、犯行中の見張り番 |
盗人言葉 |
椋鳥 |
「椋」=「無垢」で、素人 騙されやすい人 |
盗人言葉 |
山鳥夫婦 |
山鳥は雌雄が別々に居るとされ、 別居している夫婦 |
俗語 |