架空の鳥
化蛇 |
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かだ 人面。体は山犬。鳥の翼がある。 これを目撃すると大洪水になる。 |
烏天狗 |
日本 |
烏の嘴と翼を持つ。山伏の装束。 小天狗とも呼ばれ、大天狗より低い地位。 |
迦陵頻伽 |
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かりょうびんが サンスクリット Kalavinkaの音訳 上半身が美女。下半身が鳥。 雀や鴫の類とも。 インドのブルブルが原型とも。 声が非常に美しい。 |
ガルーダ |
インド |
鷲の頭、嘴、翼、爪を持つ鳥人。 大きさを自在に変えられる。 蛇を常食。 |
迦楼羅天 |
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かるらてん ガルダが仏教に取り込まれ、仏教の守護神 半人半鳥 火の鳥 |
寒苦鳥 |
インド |
かんくどり かんくちょう インドの大雪山に生息。 仏教の経文にある鳥。 羽毛がないので夜は寒さを嘆いて鳴き、夜が明けたら巣を作ろうと言う。 しかし、夜が明け、温かくなると怠けて巣を作らない。 |
鬼車鳥 |
中国 |
頭が九つ。赤い鳥。鴨に似る。 |
顒 |
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ぎょう 人面で、目と耳が四つある。 この鳥が現れると日照りとなり、旱魃に苦しむ。 |
金烏 |
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きんう 月には兎がいて、太陽には三本足のカラスがいるという伝説。 |
金鵄 |
日本 |
きんし 日本書紀に登場する金色の鵄(トビ)。 |
禺彊 |
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ぐきょう 人面鳥身で耳に二匹の蛇をつけ、足で黄色い蛇を踏みつける。 羽ばたくと物凄い風が起こる。その風には病毒が含まれ、その風に当たると病気になり、死に至る。 |
共命鳥 |
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ぐみちょう 体が一つで、頭が二つ。極楽浄土に住む。 |
金翅鳥 |
インド |
こんじちょう garudaの漢訳 羽は金色、翼を広げると三百六十万里。龍を食べる。 天狗の原型とも。 |
サンダーバード |
北米 |
インディアンの伝説の鳥。 雷や稲妻を起こすとされる巨鳥。 |
シモルグ |
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無限の距離を一瞬に飛ぶことができる。 大型でたくさんの山の生物を食べ尽くす。 頭が良く、人の言葉で哲学者のように議論する。 |
朱雀 |
中国 |
すざく 南を守る神鳥。 鳳凰と同一という説も。 |
青鸐 |
中国 |
せいだく 瑞鳥 顔は人、羽が八枚、足が一本。 |
セイレーン |
ギリシャ神話 |
美しい女の顔を持ち、美しい歌声で船乗りを誘惑。 サタンに仕える。 下半身は鳥だが、後に魚の姿となる。 |
鴆 |
中国 |
ちん 毒鳥 毒蛇を食べる。 この鳥の羽から採った毒を暗殺に用いた。 |
天狗 |
日本 |
「今昔物語」では、天狗が鳶の形で飛び回ると述べられている。 |
鵺 |
日本 |
ぬえ 夜に鳴く。 声がトラツグミ、顔が猿、体が狸、手足が虎、尾が蛇など。 |
比翼の鳥 |
中国 |
ひよくのとり 目と翼が一つしかなく、夫婦一体となって飛ぶ。 夫婦仲の良い鳥。 |
フェニックス (不死鳥) |
ヨーロッパ エジプト |
自ら炎の中に飛び込み身を灼き、その灰から生まれ変わる。 オスが単性生殖 原型はアオサギ |
フリカムイ |
アイヌ |
伝説の巨鳥 鯨を食べる。 |
鳳凰 |
中国 |
霊鳥。羽ある生物の王。 鳳はオス、凰はメス。 天上では朱雀となる。 前が鴻、後ろが麟、下顎が燕、嘴が鶏、首が蛇、尾が魚、額が鸛、顎が鴛、文が龍、背が亀のよう。羽は五色、丈は四、五尺。四海を飛翔。 霊泉を飲み、竹の実を食べ、梧桐(アオギリ)の木にしか止まらない。 |
モデルとなった鳥は、ベトナムに生息するカンムリセイラン(キジ科)。 頭が鶏に似て、背中に六角形の模様がある。 |
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ハルピュイア |
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ギリシャ語で、「掠める女」。 顔が女性で、鷲のような体。 常に食欲旺盛。 |
八咫烏 |
日本 |
やたがらす 三本足のカラス。 八尺(144cm) 太陽の化身とされる。 熊野三山の使神。 |
ラヴェンナ |
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頭上に角がある人面で、胸は人体、腕はなく両翼があり、下半身は鳥。 一本足。膝にも目がある。 高速で飛び回り、残酷である。 |
鸞 |
中国 |
らん 鳳凰よりランクが一つ下の霊鳥。 孔雀に似た姿。 オスが鸞で、メスが和と呼ばれる。 鳳凰の雛という説も。 |
ロック鳥 |
アジア |
マダガスカルに棲む。 白色で両翼を広げると三十歩分もの大きさがある。 実在すると長く信じられ、16世紀発行の「鳥類学」にも掲載された。 |