巣
巣作り |
♂も参加 |
エナガ、ムクドリ類、 カラス類、サギ類 |
♂が自分の存在を誇示するため、 一部または全部作る |
ミソサザイ類、ツリスガラ類、ハタオリドリ類 |
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♂が巣材集め、♀が巣作り |
コサギ、ハト類 |
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♂が外装を作り、♀が内装を作る |
セッカ |
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主に♂が作る |
タマシギ類、ヒレアシシギ類 |
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巣らしい巣を作らない |
チドリ類、サケイ類、ウミガラス類 |
古巣を利用する利点 |
巣作りの時間短縮 |
古巣を利用する欠点 |
寄生虫の危険性が高い 天敵に襲われた巣の場合、再び襲われる可能性が高い。 |
ヤマセミ 新しく作ると20日、古巣利用だと14日
キツツキの巣穴 |
3.5cm |
コゲラ |
枯れ木(生木の枯れ枝) |
3.7cm |
コアカゲラ |
枯れ木 |
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4.5cm |
アカゲラ |
枯れ木 高さ5〜6m |
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5cm |
ミユビゲラ |
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アオゲラ |
生木(内部は腐朽)、桜が多い。 桜類幹心腐病の桜は心材だけが腐朽する。丈夫な割りに掘りやすい。 |
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5.5cm |
オオアカゲラ ヤマゲラ |
主に生木 高さ13mほど |
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6.5cm |
ノグチゲラ |
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12cm |
クマゲラ キタタキ |
生木 真っ直ぐな高木 5年以上使用する |
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生木 |
掘るのは大変だが、丈夫で壊れにくい |
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枯れ木 |
掘るのは簡単だが、壊れやすい |
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細い木より太い木を好む |
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前面が開けた場所に巣を作る。 |
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餌を採るための穴は輪郭がハッキリせず、ギザギザ。 |
クマゲラの巣 |
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通直性(真っ直ぐに伸びた木) 樹齢250年のブナなどの高木 樹皮にコケが少なく、蔦のからまっていないほぼ平滑なもの。 平均樹高27m、胸高直径67cm、地上9m、 穴の大きさ たて15cm、よこ10cm 谷側に向く(雨の浸入を防ぐ) 地上から巣穴まで枝が一本もない 地上から最初の巣作りはほとんど♂、仕上げは♀、一ヶ月以上。 掘る木片の量は30リットル。 枝の高さ(下枝高)12m 使用中の巣穴入り口は爪で削られ、白茶色をしている。 |
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採餌 |
老木、枯れ木 |
ねぐら |
生木、空洞化した半枯れ木 |
営巣 |
巨大生木 |
雛や卵の天敵 アオダイショウ、テン |
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クマゲラの巣を利用するのはムササビ、モモンガ、ニホンヤマコウモリ、 オシドリ、ゴジュウカラ、ブッポウソウ、ハリオアマツバメ、 オオスズメバチ、ニホンミツバチ、アカヤマアリ |
アカショウビンの巣穴(樹洞) |
6〜7cm |
カワセミの巣穴 |
6〜9cm |
ヤマセミの巣穴 |
8.3〜15cm |
ショウドウツバメ |
土の崖に穴を掘る(直径5〜9cm、奥行き数十cm) |
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ツバメ |
土、草などと唾液を混ぜる |
建造物 |
リュウキュウツバメ |
土、草などと唾液を混ぜる |
建造物 |
イワツバメ |
土、草などと唾液を混ぜる |
建造物 |
コシアカツバメ |
土、草などと唾液を混ぜる |
建造物 |
アマツバメ |
草、羽毛、海草に唾液を混ぜる |
岩の隙間 |
ヒメアマツバメ |
草などに唾液を混ぜる |
イワツバメ、コシアカツバメの 巣の入り口に羽毛を付ける |
元々、草原に生息し、岩壁や土の崖に営巣。 原始的な種(ショウドウツバメなど)は穴を掘る 泥巣を作るものほど進化。 ツバメ→イワツバメ→コシアカツバメと複雑化 |
アオサギ |
鷺で一番大きい巣 丁寧な造り |
アマツバメ |
葉などの巣を唾液で固めて岩に付着させる。 |
イワヒバリ |
高山の岩場 |
エナガ |
内巣に使われる羽毛の数は千枚以上。 多いものでは2,900枚あった。 |
カワガラス |
コケを使った巣で、ミソサザイの巣に似るが大きい。 |
カンムリアマツバメ |
卵が一つ乗るだけの小さな巣。 |
オオセッカ |
ヨシなどの地面近く。 ヨシの枯葉など。 |
オオタカ |
巣の周辺に鳥の骨や羽毛が多い。 |
オオミズナギドリ |
入り口 15〜25cm 奥行き 1.5〜2m |
オシドリ |
樹洞で、巣材は敷かない。 |
カヤクグリ |
高山の低木 |
キジバト |
169個の巣、平均125本の枝が使われていた。 |
ケワタガモ |
巣材に胸の綿羽を使う。 保温性にが高いので、抱卵時間が少なくてすむ。 |
コガラ |
コゲラの巣穴に似るが、穴がきれいでない。 |
ゴジュウカラ |
入り口に泥を塗ることが多い。 |
サメビタキ |
サルオガセが付着 |
サンショウクイ |
外側にウメノキゴケを貼り、コサメビタキの巣に似るが大きい。 |
セッカ |
風の方向が一定の草原では草がたなびいている方向が入り口。 |
チゴハヤブサ |
自分では巣を作らず、カラスやハイタカの巣を補修。 |
チュウヒ |
ワシタカ類では珍しく、毎年新しい巣を作る。 地上に営巣する唯一の鷹 |
チョウゲンボウ |
高さ6m〜15mが多い。 巣穴の向きは、横向きが90% 穴や棚が必要。 穴の大きさは10〜20cmが多い。 |
ツカツクリ |
♂親は、落ち葉の量を調節し、巣の温度を33.5度に保つ。 直径12m、高さ5m |
ツミ |
針葉樹を好む。特にアカマツ。 |
トビ |
巣材に布切れや手袋など人の使う物も利用する。 |
ニワシドリ類 |
オスが綺麗な種ほど東屋は質素。 地味な種ほど東屋は豪華。 |
オオニワシドリ |
東屋は草の少ない場所に作り、ゴミも取り除く。 野火に遭っても、燃えずに残ることが多い。 |
ノスリ |
巣の近くにネズミの毛のペリットが落ちている。 |
ハチクマ |
オオタカやノスリの巣に似るが、営巣木の周りに蜂の巣が落ちている。 |
ハリオアマツバメ |
樹洞、岩場の隙間 巣材はほとんど使わない。 |
ヒメアマツバメ |
造巣期間が長い。 1歳のペアで約5ヶ月 2歳以上のペアで約2ヶ月 1歳のペアでは、巣作りだけで最初の年の繁殖期が終わってしまうこともある。 イワツバメやコシアカツバメの古巣を利用することが多い。 周年を通して、つがいのねぐらとしても利用。 |
ホオジロ |
オスは巣造りを手伝わない |
マガモ |
ダウンが黒っぽい(カルガモは灰色) ダウンの量がカルガモより多い。 |
メジロ |
40〜50度の二又部分に吊り下げる。 |
ヤブサメ |
内径54mm、深さ38mm 巣作りは♀のみ。 |
エナガの巣の羽毛数 |
最高 |
2,680 |
ドイツ(2巣の平均) |
1,858 |
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イギリス(6巣の平均) |
1,558 |
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日本 |
1,084 |
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キジ類44%、ハト類17%、小鳥15%、カラス類7% キジ類の羽毛は密な綿羽が占め、後羽が発達し、温かい。 小鳥の羽毛は風切羽や尾羽も使う。 小鳥以外では体羽、綿羽、雨覆だけ使う。 |
開放的な地上の巣の場合でも出入り口があり、 決まった所から出入りする。 |
巣の重さ(g) |
メジロ |
2.5 |
アナツバメ (食材のツバメの巣) |
4 |
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カワラヒワ |
8 |
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エナガ |
9 |
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ヒバリ |
10 |
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ホオジロ |
13 |
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モズ |
30 |
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ヒヨドリ |
40 |
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キジバト |
45 |
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ツバメ |
130 |
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オナガ |
250 |
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タンチョウ |
10,000 |
アメリカのチャスジアメリカムシクイの巣は、
春先の寒い時期に作る巣は4.68g
二度目の巣は3.8g
小さい鳥ほど体温の維持が困難なので、入念に巣作りを行う。 早成性の鳥では頑丈な巣を必要としないので、雑な巣が多い。 |
巣作り |
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オスが手伝う |
オスは手伝わない |
サギ キツツキ カワセミ類 モズ エナガ ムクドリ類 カラス類 |
シジュウカラ ヤマガラ |
巣材 |
水草 |
カイツブリ、カンムリカイツブリ、ヨシゴイ、オオバン、タマシギ |
枯れ草 |
カルガモ、キジ、ケリ、イソシギ、ウミネコ、オオセグロカモメ、アマツバメ、ヒバリ、キセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ノゴマ、ノビタキ、マミジロ、アカハラ、ウグイス、セッカ、オオヨシキリ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、スズメ |
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木の枝 |
カワウ、ミゾゴイ、ゴイサギ、アマサギ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、ミサゴ、ハチクマ、オオタカ、サシバ、トビ、クマタカ、イヌワシ、カケス、カササギ、ハシボソガラス、ハシブトガラス |
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木の葉 |
ライチョウ、ヤマドリ、ヤイロチョウ、コマドリ、アカヒゲ、クロツグミ、アカハラ、ヤブサメ、イイジマムシクイ |
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コケ |
サンショウクイ、カワガラス、ミソサザイ、カヤクグリ、ルリビタキ、トラツグミ、クロツグミ、メボソムシクイ、エゾムシクイ、キクイタダキ、オオルリ、コサメビタキ、サンコウチョウ、エナガ、シジュウカラ科、オナガ、ホシガラス |
|
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(樹洞の利用) |
キツツキ、フクロウ、アオバズク、コノハズク、アカショウビン、ブッポウソウ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラ、キビタキ、ニュウナイスズメ |
古巣を利用する種 |
カイツブリ目 |
なし |
ミズナギドリ目 |
地中の穴で営巣するオオミズナギドリ、ヒメクロウミツバメなど |
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ペリカン目 |
カワウなど |
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コウノトリ目 |
ゴイサギ、ササゴイ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ |
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カモ目 |
オシドリ |
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タカ目 |
チュウヒ以外 |
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キジ目 |
なし |
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ツル目 |
なし |
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チドリ目 |
ウミスズメ科の多く |
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ハト目 |
ドバト、キジバト |
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カッコウ目 |
なし |
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フクロウ目 |
フクロウ科全種 |
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ヨタカ目 |
なし |
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アマツバメ目 |
ヒメアマツバメ |
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ブッポウソウ目 |
アカショウビン、ブッポウソウ |
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キツツキ目 |
アリスイ |
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ハヤブサ目 |
全種 |
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スズメ目 |
樹洞営巣種の多く、ツバメ、リュウキュウツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス |
古巣の利用 |
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メリット |
デメリット |
時間の節約 |
寄生虫が多い |
良い場所を再び利用できる |
捕食者に襲われた巣では、 再度襲われる可能性が高い |
近所 |
ヒヨドリ |
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直径14cm 高さ7cm |
地上2〜5m |
お椀型(産座が浅く、粗い) ビニール紐を使う |
キジバト |
|||
直径30cm 高さ8cm |
地上2〜10m |
小枝 雑 |
皿型 |
オナガ |
|||
直径15cm 高さ7cm |
地上2〜8m |
土も使用 |
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ハシブトガラス |
||
直径50cm 高さ30cm |
針金ハンガーも使う |
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農耕地 |
ホオジロ |
||
直径10cm 高さ7cm |
藪の中 |
お椀型 |
モズ |
|||
直径14cm 高さ8cm |
地上1〜2m |
低い常緑樹の混じった茂み |
お椀型 |
水辺 |
オオヨシキリ |
||
直径11cm 高さ9cm |
ヨシの茎にススキの葉で作る |
お椀型 |
セッカ |
||
直径17cm 高さ16cm |
イネ科の葉 |
袋状 |
カルガモ |
||||
直径30cm 高さ5cm |
草むら |
葉を敷く |
産座に自分の綿毛 |
皿型 |
山 |
メジロ |
|||
直径7cm 高さ4cm |
木の枝の二股部分(吊り巣) 蛇から守る |
コケも使う クモの卵のうを使うことも |
お椀型 |
サンコウチョウ |
|||
直径7cm 高さ8cm |
枝のまた |
コケなど |
コップ型 |
エナガ |
|||
直径9cm 高さ13cm |
木のまた |
コケなど |
球形 |
ウグイス |
||||
直径9cm 高さ13cm |
地上1m |
ササ藪 |
ササやススキの葉 |
球形 |
オオルリ |
||||
直径13cm 高さ15cm |
地上1〜2m |
岩の隙間 |
コケ |
お椀型 |