ウグイス

 

漢字名

中国でコウライウグイスを指していた漢字をウグイスに当てた。

英名

Japanese Bush Warbler

(藪の歌い手)

 

梅にウグイス

『梅に鶯』という言葉が日本の文献に現れる前に、中国の文献に使われていた。

梅は飛鳥時代に中国から来た。

それ以前は『竹に鶯』

ウグイスは藪の鳥なので、梅の木に止まることは少ない。

梅の花が咲く頃、葉はまだ展開していない。

葉のない木にウグイスが止まることは少ない。

梅の咲き始めとウグイスの初音が一致する地域は、中部地方の山間部と東北地方北部のみ。

梅の咲き始めの方が二週間ほど早い地域が多い。

梅の開花時期は長いので、梅が散らないうちにウグイスの初音が聞ける地域は多い。

 

風情説

どちらも春を告げる代表的なもので、風情がある取り合わせだから。

メジロ説

いわゆる鶯色の鳥で、梅の花にも良く来るメジロと間違えた。

花札説

花札の梅に鶯で描かれた札から。

 

コウライウグイス説

日本の文献で『梅に鶯』が登場する前に、中国の文献に登場しているので、

中国の文献を引用した。

(中国で鶯とはコウライウグイスのこと)

中国から『梅に鶯』という言葉が来て、風情もあり貴族の間に広まり、

花札で一般市民にも広まった?

 

一般に思われている、間違った『鶯色』

本当の『鶯色』

鶯餅の色 メジロに似た色

JIS規格の色

ウグイスに近い色(灰色がかった茶褐色)

 

 

メス

オス

体長

13.5cm

15.5cm

翼長

5.4cm

6.5cm

尾長

5.7cm

6.8cm

体重

12g

20g

 

オスの体重

3

14g

6

20g

 

繁殖

巣作り、子育てなどすべてメスが単独で行う。

オスが近づくとメスは追い払う。

第二繁殖は別のオスの縄張りで行われる。

つまり、オスは同時に一夫多妻。

メスは連続的な一妻多夫。

卵の重さは1.6g、産卵数は5個くらい。

♂のウグイスは、繁殖期になると、冬より20%体重が増加。

鳴管の肥大、首回りの皮膚の肥厚などによる。

 

 

 

鳴き声

ホキョ

他のオスに対しての脅し(低い声)

800Hz前後

ケキョケキョケキョ

A    谷渡り

人や托卵鳥が近づいたとき、など、警戒の声(高い声)

ホーホケキョ

さえずり 

メスに対して、『恋人募集中』

他のオスに対して、『俺の縄張りに入るな』

1,500Hz前後

 

吸うときに『ホー』

吐くときに『ホケキョ』

 

@    とAを組み合わせたものがさえずり。

 

間合いは約10

繁殖期

チャッチャッ

地鳴き

(笹鳴き)

越冬期

チーチー

 

抱卵、育雛中のメス

「ホー」で吸って、「ケキョ」で吐く

朝、鳴き始める時間が遅い。

一日に二千回以上鳴く。

 

ウグイスの糞

  主に虫を食べるので、蛋白質や脂肪を分解する消化酵素を分泌するが、

腸管が短いので成分が残り、漂白作用が高いので、美顔用に販売される。

服の汚れや肌の脂を分解して、きれいにする働きがある。

植物食の鳥では蛋白質や脂肪の分解酵素はほとんど含まない。

ウグイスの飼育には制限があるので、ソウシチョウの糞が使われることも

ある。

 尿酸の純度は蛇の方が高いので、蛇の尿はもっと効果が高いかも。

 

尾羽の数

 10

 スズメ目のほとんどは12枚。

 

分散

  繁殖を経験した場所に対する執着性が弱く、かつ、長距離の飛翔能力も

兼備えていることが、分布域の拡大や再構築を可能にさせる要因。

 

ホルモン

 雌雄で子育てする種では、交尾後すぐにオスの体内のホルモン濃度が低下す るが、ウグイスのオスでは囀りのやむ8月まで雄性ホルモンが分泌されていた。

 

リュウキュウウグイス

高緯度の個体ほど長い翼を持ち、遠くへ飛べる。

サハリンや南千島の亜種カラフトウグイスは沖縄へ渡り、リュウキュウウグイスと呼ばれていた。

カラフトウグイス

沖縄には冬に緑褐色と褐色のものがおり、夏には緑褐色のものがいなくなり、これがDNA判定からもカラフトウグイス。

 

 

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