仏教
孔雀明王 |
インドでは、毒蛇が煩悩やこの世の汚れにたとえられ、その毒蛇を撃退する孔雀は呪術的な霊力を持つと考えられていた。 孔雀はまた、雨季の到来をいち早く告げることから慈雨をもたらす鳥ともいわれ、インドの国鳥にもなった。 |
邪欲、怒り、災害などを消し去る仏の徳にたとえられた。 |
鶴 |
雲を祖父とするもの 鶴は雷鳴によって懐妊する。したがって雷鳴は鶴の父であり、雲は鶴の祖父である。 |
鳴いて他人に安全であるか危険であるか告げる。 |
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鶉 |
狩りの名手である鷹に鶉を捕えさせて、「自分の領分を守るべきである」という教訓を示す。 |
梟 |
梟は烏と争い、夜に烏のところに行って、烏を殺すように、ヨーガ行者は、無知と争うべきである。独り秘かに坐って、無知を粉砕すべきであり、根から断ち切るべきである。 |
鴛鴦 |
鴛鴦は、生命の終わるまで妻を捨てないように、ヨーガ行者は、生命の終わるまで正しい注意努力を捨てるべきではない。 |
鴛鴦は、草を餌とし、それに満足し、その満足によって体力や容色が衰退しないように、ヨーガ行者は、なんでも得たところのものに満足すべきである。 |
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鴛鴦は、生類を害しないように、ヨーガ行者は杖を捨て、刀を捨て、恥を知り、慈しみあり、全ての生類に利益を与え、あわれむべきである。 |
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鷲 |
年老いて視力を失った両親に対して、子が肉を運んで面倒を見る。 |
烏 |
烏がものごとを熟考し、注意深く警戒して行動するように、修行者はものごとを熟考し、心を安定させ、感覚に流されないで注意深く警戒して行動すべきである。さらに、烏は食べ物を見つけると仲間と分けるが、同様に修行者たちも手に入れた物をたとえ少量であっても仲間と分けるべきである。 |
啄木鳥 |
物部守屋が仏法に背き聖徳太子と争い、敗れる。その怨霊が啄木鳥となり太子建立の天王寺の堂舎をつつき壊そうとしたところ、太子は鷹と変じて啄木鳥を追い払った。 |
元々物部氏は神武以来の名家で新興豪族の蘇我氏と対立していたが、新たな外来文化である仏教をいかに処理するかという問題に、廃仏の物部、崇仏の蘇我という構図ができた。この対立は皇位継承問題で馬子が聖徳太子と計って守谷を滅ぼすことで決着がつく。 負けた守屋は朝敵かつ仏敵として後の世に伝えられてしまう。 |
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鳩 |
人のためを思い、同情する人が忠告しているにもかかわらず その人の言葉に従わないものは 鳩の忠告を守らなかった鳥のように 敵の手中に落ちるのである |
鸚鵡 |
人語を発する鳥 |
鶏 |
鶏が適時に塒に入るように、ヨーガ行者は適時に塔廟の庭を掃き、礼拝し、沐浴すべきである。 鶏が地面を何度も掘って食物を啄むように、ヨーガ行者は何度も省察して食物をとるべきである。 鶏は眼はあるけれども、夜は盲目であるように、ヨーガ行者は目が見えても目の不自由な人のようにすべきである。 鶏は棒で打たれても自分の家を捨てないように、ヨーガ行者は裁縫するときでも、精舎の新築をするときでも、正しい注意努力を捨てるべきではない。この正しい注意努力、これこそがヨーガ行者の住むべき自分の家である。 |
クナーラ鳥 |
鳩那羅 美しい目を持つ 女性というものは悪いのが本性なので、悪い事をしても罰しない。 |
ハンサ鳥 |
渡り鳥。 大変美しく、踊りが上手な水鳥 |
ハンサ鳥は太陽の道に行き、神通によるものは空を行き、思慮ある人々は、悪魔とその軍勢を打ち破って、世界から連れ去られる。 |
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迦陵頻伽 |
極楽浄土に住む鳥 非情に美しい声の持ち主 |
ガルダ |
鳥類の王 |
共命鳥 |
ぐみょうちょう 善悪具現の双頭の鳥 |
霊鷲山 |
釈迦が無量寿経や法華経を説いた霊山。 山容が禿鷲に似る。 |
おしどり寺 |
天桂寺 |
愛知県清須市 つがいの鴛鴦がいて、雄を矢で捕え食べた。 その夜、夢に女性が現れ、突然夫を失ったと云う。 女性は雄鳥の頭が落ちているのに気が付き、雌鳥に姿を変え飛び去った。 鴛鴦の殺生を後悔し、寺を建立し霊を弔った。 |
雀観音 |
福田寺 |
鳥取県 観音像が無くなり、行方を探しているうち、雀に教えられ柳の根元を掘ると見つかった。 |
鳩寺 |
鳩峰山功雲院 |
東京都豊島区 泉岳寺境内に鳩供養の観音堂を建てたのが始まり。 開基さまが病気療養中に、鳩から「この薬を飲めば治る」という夢を三晩続けて見た。 |
曹渓山青原寺 |
東京都中野区 青山北町にあった頃は「鳩の寺」と呼ばれ、鳩が巣食っていた。 |