動物毒
節足動物 |
トビズムカデ |
頭が鳶色 咬まれると激痛、腫れ、リンパ管炎など。 ゴキブリを食べる益虫でもある。 |
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クモ |
小形のクモは牙が短く、人の皮膚を貫けない。 日本ではクモによる死亡例はない。 |
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基本的にクモはすべて有毒。 しかし毒量が少ない。 餌となる節足動物の神経伝達物質グルタミン酸に作用する神経毒で、脊椎動物の神経伝達物質アセチルコリンには作用しない。(ラトロインセクトトキシン) 有名なタランチュラも致死率は低い。LD50は56mg |
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哺乳類に対して活性を示す毒を持っているものは、ゴケグモなど。海外では死亡例あり。 |
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クロドクシボグモは世界一危険なクモと言われ、致死量は0.1mg。一匹で80人分の致死量。 血圧上昇、全身麻痺、呼吸困難。男性の場合、特定の部分が勃起し続ける場合もあり、実用化の研究が行われている。 |
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日本一毒性の強いクモはカバキコマチグモ。 半数致死量は0.005mgと強いが、毒量が少ない。 触らなければ攻撃されない。 |
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サソリ |
デスストーカーが最強の毒を持つ。 半数致死量0.25mg |
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昆虫 |
ドクガ |
終齢幼虫の毒針毛は600万本ほど。 風でも飛び散るので、触らなくても被害がある。 毒針毛が刺さった場合、こすると被害が大きくなる。 ガムテープなどで取ると効果的。 駆除するときは濡れたティッシュで捕獲。 |
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チャドクガ |
チャなどのツバキ科に付く。 終齢幼虫の毒針毛は50万本ほど。 |
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マイマイガ |
終齢幼虫は毒々しいが無毒。 初齢幼虫だけ有毒。糸でぶら下がり、風で拡散。 |
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タケノホソクロバ |
黒く短い毒棘 白く長い毛は無毒 |
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アオバアリガタハネカクシ |
一匹分の毒で、ハツカネズミ一匹が死亡。 |
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スズメバチ |
一度ハチに刺されると人によっては抗体が生じる。この抗体を持った人が同種のハチに刺されると抗原と結びつき大量のヒスタミンが生じる。 毒量が多いと、一回目でもアナフィラキシー・ショックを起こすことがある。 約10%の人がハチ毒のアレルギー体質という説も。 日本では毎年20人ほどが死んでいて、動物による死亡事故で最多。 オオスズメバチの毒針は6mmと長く、Tシャツ程度は貫通する。 秋に個体数が増え、危険も増す。 毒の半数致死量は4.1mg/kg |
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膜翅目のLD50 (mg) |
シュウカクアリの一種 |
0.12 |
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ヒアリ |
0.36 |
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アシナガバチの一種 |
2.4 |
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セイヨウミツバチ |
2.8 |
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ヒメスズメバチ |
2.8 |
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キイロスズメバチ |
3.1 |
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オオスズメバチ |
4.1 |
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クラゲ |
カツオノエボシ |
たくさんの個虫からなる群体で、パーツ全てが別々の生き物。触手も一本で一個虫。 死亡例もある。 死んだクラゲでも危険。 |
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貝類 |
二枚貝 |
渦鞭毛藻アレキサンドリウム属のプランクトンを摂取し、毒化。 |
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イモガイ |
二枚貝と異なり、自分で毒を作り出す。 矢舌で魚を刺し殺す。 アンボイナガイでは人も死ぬ。 溺死することもある。 |
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魚類 |
オニオコゼ |
有毒物質は高分子蛋白質で、毒を除かずにフライにしても問題ない。 |
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フグ |
猛毒テトロドトキシン 渦鞭毛藻類から取り込む。 体内の緑膿菌からという説も。 通常は3〜6時間後に症状が現れる。 死亡までの時間は8時間以内で、8時間以内に症状が現れなければ助かります。 人工呼吸により、致命率は6%に低下 |
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フグのナトリウムチャンネルは、他の動物とは異なりテトロドトキシンが結合しにくいので、フグはテトロドトキシンで死ぬことはない。 |
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両生類 |
ヤドクガエル |
ヒイロヤドクガエルの半数致死量は0.0019mg/kg 60kgの人は普通0.1mgで死ぬ。 一匹で2mgのバトラコトキシンを持つ。 モウドクフキヤガエル一匹で象二頭殺せる。 毒は餌由来。 昼行性 ある種の蛇の餌食になる。 |
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ヒキガエル |
耳腺から出る毒は総称してブフォトキシンと呼ばれる。 多くの蛇はヒキガエルを食べないが、ヤマカガシは食べ、その毒を体内に貯める。 |
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爬虫類 |
毒蛇 |
毒腺は唾液腺の変化したもの。 実験でラットを毒なしで食べさせたところ、消化しきるのに13日かかったが、毒を用いた所4〜5日で消化した。 |
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LD50 ヤマカガシ 5.3 マムシ 16 ハブ 54 |
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ヤマカガシ 日本のナミヘビ科で唯一の毒蛇。 毒性は強いが、後牙類で攻撃性も低い。 ヤマカガシの口に指を入れ、死亡例あり。 組織を破壊するので、後遺症を残す。 毒はヒキガエルから取り込む。 |
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マムシ ガラガラヘビと同じクサリヘビ科 毒の主成分は出血毒。 毒性はハブより強いが注入量が少ないので致命率は低い。 マムシ酒は高い度数のアルコールによって毒の蛋白質が変性し、安全。 |
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マムシ、ハブ共に筋肉毒も持ち、噛まれた部分から壊死していく。痛みが強い。 |
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キングコブラ 最大の毒蛇 毒性は最強ではないが、毒量が多くゾウをも倒す。 コブラは神経毒で、痛みは少ない。後遺症もない。 |
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ネルチャーウミヘビ 毒性最強の蛇、LD50は0.0001 |
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インランドタイパン 陸生最強の毒蛇 ニホンマムシの800倍の毒性。 |
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毒蛇に噛まれた人の傷口から、口で毒を吸い出すのは危険。口の中に傷があったり、虫歯があるとそこから毒が体内に入り込む。 |
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体長(女王) |
毒量 |
警戒 |
追跡 |
育房数 |
新女王 |
オオスズメバチ |
45 |
最大 |
10m |
30m |
3,000〜5,000 |
100 |
キイロスズメバチ |
27 |
大 |
10m |
30m |
4,000〜7,000 |
1,000 |
コガタスズメバチ |
28 |
中 |
3m |
10m |
300〜800 |
120 |
モンスズメバチ |
29 |
大 |
5m |
25m |
500〜4,000 |
150 |
ヒメスズメバチ |
32 |
最少 |
2m |
3m |
200〜300 |
40 |
チャイロスズメバチ |
29 |
大 |
5m |
10m |
500〜4,000 |
120 |
ツマグロスゼメバチ |
28 |
中 |
4m |
10m |
800〜6,500 |
500 |
ツマアカスズメバチ |
26 |
中 |
10m |
40m |
3,000〜10,000 |
3,000〜10,000 |