鳥回文

 

ケラ

ケラだな、穴だらけ

けらだな、あなだらけ

ケラだなあ

  白樺枯らし

    穴だらけ

けらだなあ しらかばからし あなだらけ

コガモ

藻が好みの、コガモ

もがこのみの、こがも

松に鶴、モルツに妻

まつにつる、もるつにつま

コサギ

沼のコサギ、渚好まぬ

ぬまのこさぎ、なぎさこのまぬ

コンドル

コンドルが食べたがるドンコ

烏骨鶏

「烏骨鶏鍋食べない?」

「結構」

うこっけいなべたべない けっこう

アカコッコ

「コッコ」「カア」鳴くな、アカコッコ

こっこかあ なくな、あかこっこ

シマゴマ

抱くか、シマゴマ卵真四角だ

だくか、しまごまたまごましかくだ

「鳩わんさかさ」、まさか三羽とは 

はとわんさかさ、まさかさんわとは

カモメ舞い

  湾内何羽

    今メモか

かもめまい わんないなんわ いまめもか

この目もかわいいわ、カモメの子

クロモジ、鵜用楊枝もろく

くろもじ、うよう、ようじ、もろく

アトリ

兄、アトリ食いに行くリトアニア

あに、あとりくいにいく りとあにあ

トビ

昼間、鳶飛び、飛び飛び止まる日

ひるま、とびとび、とびとびとまるひ

シメ

「よいシメ、豆まわすわ」、「まめまめしいよ」

ハイタカ

ハイタカ、ウソ、血だわ、アワダチソウ、硬い葉

オオルリ

酒田、オオルリ追い、舞い降りるオオタカさ

さかた、おおるりおい、まいおりるおおたかさ

ダイサギ

色白い鷺最大ダイサギさ、色白い

いろしろいさぎさいだい、だいさぎさ、いろしろい

ハシブトガラス

ワルね、ハシブトガラス、オスらが飛ぶし、跳ねるわ

わるね、はしぶとがらす、おすらがとぶし、はねるわ

オオヨシキリ

ねえ小粋、オオヨシキリ岸よ、大きい声ね

ねえ、こいき、おおよしきりきしよ、おおきいこえね

ツバメの子

  並ぶつぶらな

    この目バツ

つばめのこ ならぶつぶらな このめばつ

朱鷺

今二度さ

  朱鷺生き生きと

    佐渡に舞い

いまにどさ ときいきいきと さどにまい

ササゴイ

ササゴイは

  ヨシ原端よ

    背後ササ

キタタキ

柿たたき

  遠き良き音

    キタタキか

かきたたき とおきよきおと きたたきか

鷺スイカ

  桃もスモモも

    買い過ぎさ

さぎすいか もももすももも かいすぎさ

鷺好きだ

  ハグハグハグは

    抱き過ぎさ

さぎすきだ はぐはぐはぐは だきすぎさ

ウソ

ウソ岸に

  川岸きわか

    錦草

うそきしに かわきしきわか にしきそう

ウソ殺意

  仇が来たか

    いつ刺そう

川に沿う

  ヒノキ秋の日

    ウソ二羽か

かわにそう ひのきあきのひ うそにわか

かわいそう

  今痩せ病

    ウソ岩か

かわいそう いまやせやまい うそいわか

沢に沿う

  白百合揺らし

    ウソ二羽さ

さわにそう しらゆりゆらし うそにわさ

悪い仔ね

  鷽オス襲う

    猫いるわ

わるいこね うそおすおそう ねこいるわ

佳き鶴は

  川にも二羽か

    春月夜

よきつるは かわにもにわか はるつきよ

魚食う

  鴨と鵜友か

    浮く仲さ

さかなくう かもとうともか うくなかさ 

眼もかすみ

  寝だめ駄目だね

    ミス鴎

朱鷺

朱鷺旅の

  予定でいてよ

    ノビタキと

ときたびの よていでいてよ のびたきと

秋沙

抱く秋沙

  閉口濃い屁

    最悪だ

だくあいさ へいこうこいへ さいあくだ

最悪は

  庭に矢庭に

    吐く秋沙

さいあくは にわにやにわに はくあいさ

白鷺

白鷺は

  にわかに川に

    脛さらし

しらさぎは にわかにかわに はぎさらし 

中州ワシ

  鳴かず静かな

    師走かな

なかすわし なかずしずかな しわすかな

夜の鷹

呼ぶとね飛ぶよ

肩乗るよ

よるのたか よぶとねとぶよ かたのるよ

崖の鷹

  キテン天敵

    肩のケガ

がけのたか きてんてんてき かたのけが

若芽摘み

  名は知らぬ鷹

    舞い飛ぶと

今肩濡らし

   花見つめ川

わかめつみ なはしらぬたか まいとぶと

 いまかたぬらし はなみつめかわ

ノスリ

白滝の

  音かすかなり

    スノキ脇

 ノスリ鳴かすか

   遠野来たらし

しらたきの おとかすかなり すのきわき

 のすりなかすか とおのきたらし

(かり)

遠き島

  鹿呼ぶ鳥か

    舞い歌う

 今雁飛ぶよ

   かしましき音

とおきしま しかよぶとりか まいうたう 

  いまかりとぶよ かしましきおと

白雪の

  妻呼ぶ鳥か

    舞い歌う

 今雁飛ぶよ

   松の木揺らし

しらゆきの つまよぶとりか まいうたう

 いまかりとぶよ まつのきゆらし

知らぬ鴫

  若そうな声

    舞い歌う

 今エコなウソ

   川岸濡らし

しらぬしぎ わかそうなこえ まいうたう

 いまえこなうそ かわぎしぬらし

ウソ

ウソ岸に

  草紅葉敷き

    和歌歌う

 川岸地味も

   咲くニシキソウ

うそきしに くさもみじしき わかうたう

  かわきしじみも さくにしきそう

タゲリ

昼下がり

  下駄履き歩く

    リトアニア

 鳥来る秋は

   タゲリが去る日

ひるさがり げたはきあるく りとあにあ

  とりくるあきは たげりがさるひ

タヒバリ

遠き夜

  タヒバリ川か

    残る春

 この川狩場

   ひたる良き音

とおきよる たひばりかわか のこるはる

  このかわかりば ひたるよきおと

ゴイサギ

ゴイサギは

  ワカサギ好きで

    鮭カジカ

 今朝出来過ぎさ

   カワハギ最後

ごいさぎは わかさぎすきで さけかじか

  けさできすぎさ かわはぎさいご

(ダハ)

山岳に

  駄目ダハ駄目だ

    肉眼さ

裸留美

  鳥屋ニヤリと

    見るかダハ

 

    

    

  す せ そ

 ち つ て 

な に ぬ ね の

は ひ ふ へ ほ

 み む め も

や  ゆ  よ

ら り る れ ろ

 

 

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